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知的生活の方法 [マナー・エチケット]

 「知的生活の方法」 渡部昇一 (講談社現代新書)


 人生を通して知的生活を続けていくための方法を、幅広く述べた名著です。
 1976年から現在まで読み継がれ、講談社現代新書最大のベストセラーです。


知的生活の方法 (講談社現代新書)

知的生活の方法 (講談社現代新書)

  • 作者: 渡部 昇一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1976/04/23
  • メディア: 新書



 「日常のさわがしさのなかで、自分の時間をつくり、データを整理し、
 それをオリジナルな発想に結びつけてゆくには、どんな方法が可能か?」

 板坂元の「考える技術・書く技術」が、本の書き方を述べているのに対し、
 本書はもっと幅広く、知的な生活の送り方全般について述べています。

 本の読み方、カード・システムはもちろん、書斎の構想、生活習慣、健康法、
 友人との交際、アルコールの効用、家族や結婚についてまで述べています。

 しかし、中でも印象に残っているのは、前半で述べられている読書について。
 特に2章「古典をつくる」と3章「本を買う意味」は、すべての読書人必読!

 子供の頃、ある小説にのめりこんで、がくがく身震いがするほど面白くて、
 とうとう読み続けられなくなり、心を落ち着けるために風呂に入ったとか、

 家で本を読み返したくて、歩いて帰るのがもどかしく、走って帰ったとか、
 本当に読書の喜びを知っている者同士の親しみを感じて、嬉しくなります。

 そういう子供時代の読書体験を大切にすることが、本書の根底にあります。
 だから、「知的生活の方法」を読んでいると、ワクワクしてくるのです。

 「図書館に住む」という部分は、本好きなら誰もが憧れる夢でしょう。
 続編にも、「図書館に内から通う」という、魅力的な部分がありました。

 続編では、自分のライブラリーを持つことの重要性が強調されています。
 私もこの本の影響を受けて、部屋の四つの壁のうち一面を書棚にしました。


知的生活の方法 続 (講談社現代新書 538)

知的生活の方法 続 (講談社現代新書 538)

  • 作者: 渡部 昇一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1979/04
  • メディア: 新書



 さて「知的生活の方法」に影響を与えたのは、ハマトンの「知的生活」です。
 ハマトンの「知的生活」は、講談社学術文庫から出ています。ぶ厚いです。


知的生活 (講談社学術文庫)

知的生活 (講談社学術文庫)

  • 作者: 渡部 昇一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1991/09/06
  • メディア: 文庫



 ところで、年度初めは慌ただしく、週末も仕事があり、読書ができません。
 だから最近は、以前に読んだ本の紹介ばかりになってしまっています。

 さいごに。(オバさんになった森高千里に胸キュン)

 NHKの音楽番組で、森高千里が「私がオバさんになっても」を歌っていました。
 48歳になった森高が、「私がオバさんになっても」を歌う場面は感涙ものでした。

 というのも、ちっともオバさんではなかったからです。だから、歌えるのだが。
 ミニスカートが相変わらず似合っていて、久々に胸キュンしてしまいました!


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考える技術・書く技術 [マナー・エチケット]

 「考える技術・書く技術」 板坂元 (講談社現代新書)


 材料を集めてレポートとしてまとめるまでの方法を、分かりやすく解説した本です。
 現在も講談社現代新書のレギュラーです。1973年以来ずっと読み継がれてきました。


考える技術・書く技術 (講談社現代新書)

考える技術・書く技術 (講談社現代新書)

  • 作者: 板坂 元
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1973/08/31
  • メディア: 新書



 私がこの本と出会ったのは、今から25年ほど前で、社会人数年目のことでした。
 当時は「知的生活」に憧れていて、いつか自分の本を出したいと思っていました。

 Ⅰ、頭のウォームアップ。Ⅱ、視点。Ⅲ、読書。Ⅳ、整理。Ⅴ、発想。Ⅵ、説得。
 Ⅶ、仕上げ。Ⅷ、まとめ。以上、本を書くためのノウハウが述べられています。

 中でも時代を感じさせられるのが、カード・システムについて論じた部分です。
 1970年代~1980年代は、カード・システムが情報処理の王道でした。懐かしい。

 そういえば、私は大学の授業で、KJ法などのカードを使った実習をしました。
 現在、情報処理といったら、パソコンを抜きにして考えられませんよね。

 しかしこの本を読んだ当時、カード・システムという知的な香りに憧れました。
 大学以来久々に、文房具店に行ってカードを買ってきたりなんかして・・・

 ところで、本書の最大の魅力は、随所に見られる著者の何気ない言葉です。
 たとえば、「まとめ」で書かれた次の部分は、とても印象に残りました。

 近代社会は、人間をブロイラー・チキンのように働かせる仕組みになっている。
 こういう体制では自分の生活を守ることが大事だが、だからといって、仕事を
 途中で放り出して帰るような連中は、生活もブロイラー・チキンになっている。
 何でもいいから好奇心を燃やして、損得関係なく立ち向かうべきだ。(要約)

 ブロイラー・チキンの比喩が良いです。
 著者の一番言いたかったことが、この辺りにあるのではないかと思いました。

 さて、本書には「続・考える技術・書く技術」という続編もあります。
 ところがこちらは絶版です。「三段階法」など良いことも書いてあるのですが。


続 考える技術・書く技術 (講談社現代新書 485)

続 考える技術・書く技術 (講談社現代新書 485)

  • 作者: 板坂 元
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1977/09/20
  • メディア: 新書



 ちなみに「三段階法」というのは、情報を三段階に分けて整理する方法です。
 三段階とは、ライフワーク、5~6年の中期目標、6か月内の短期目標です。

 私は本書の正編と続編で、初めて「ライフワーク」というものを知りました。
 このブログも、「世界文学史」を描くというライフワークを意識しています。

 さて、「知的生活」と言ったら、極めつけは「知的生活の方法」でしょう。
 渡部昇一は、板坂元に並ぶ、当時の私の最大のメンターのひとりでした。


知的生活の方法 (講談社現代新書)

知的生活の方法 (講談社現代新書)

  • 作者: 渡部 昇一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1976/04/23
  • メディア: 新書



 さいごに。(胸キュンセリフ)

 娘はラジオで、ジャニーズの誰かの、胸キュンセリフを聞いて喜んでいます。
 私がそのセリフをパクッて言ったところ、「やめて」と言われました・・・

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男の作法(板坂元) [マナー・エチケット]

 「男の作法」 板坂元 (PHP文庫)


 男のマナーやお洒落について、著者がこだわりを持って語ったエッセイです。
 1990年代の私のバイブルでしたが、著者は2004年に亡くなり現在は絶版です。


男の作法 (PHP文庫)

男の作法 (PHP文庫)

  • 作者: 板坂 元
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 文庫



 エチケットの意味、ダンディズムの心、お洒落のポイント、小道具の使い方、
 ネクタイのルール、食事のマナー、ナプキンの扱い方、チップの渡し方・・・

 様々なことがらを通して、男の作法の基本を伝授してくれます。
 中でも興味深かったのは、「背広のルール」(P135~)です。

 英国のダークスーツは、ジョージ四世とボウ・ブランメルが流行させました。
 そして、英国がナポレオンを破ったため、それが主流になったのだと言う!

 「自分が何を着ていたのか、相手に思い出させるようでは落第だ」。
 このような美意識を、20代後半で学びました。社会人になる前に知りたかった。

 しかし、西洋の階級社会に影響されてか、時々「おや?」と思う発言があります。
 「階級の違う人間を無視するのは当然だ」とか、平然と書いているし。

 さて、私と同じ世代(50代)にとって、板坂元は忘れられない人だと思います。
 90年代には、「サライ」のコラムを連載していて、多くのマナー本を出しました。

 私は当時、板坂のファンで、氏の書いたものはなんでもかんでも読んでいました。
 小学館ショトルライブラリーから出ていた「紳士」シリーズは、必ず買いました。


紳士の小道具 (Shotor Library)

紳士の小道具 (Shotor Library)

  • 作者: 板坂 元
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1993/11
  • メディア: 単行本



 さいごに。(愛校活動)

 6年生には、愛校活動というものがあり、早く登校して清掃などをしています。
 娘はぶつぶつ言いながら家を出ます。「愛校」につなげるのは難しい?

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フランス人は10着しか服を持たない [マナー・エチケット]

 「フランス人は10着しか服を持たない」 ジェニファー・スコット著 神崎朗子訳
 (だいわ文庫)


 フランス留学で学んだ上品で洗練されたライフスタイルについて書いたものです。
 TV「世界一受けたい授業」で紹介され、2015年にベストセラーとなりました。


フランス人は10着しか服を持たない (だいわ文庫 D 351-1)

フランス人は10着しか服を持たない (だいわ文庫 D 351-1)

  • 作者: ジェニファー・L・スコット
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2017/05/12
  • メディア: 文庫



 2001年、アメリカ人の著者は、交換留学生として半年間パリで暮らしました。
 貴族の末裔シック(仮名)一家から教えられたことが、紹介されています。

 質の高いものを情熱を持って味わう、日常的に運動する、自分の体形に満足する、
 服は10着で充分、要らない服はどんどん捨てる、自分らしい定番スタイルを持つ、

 一番良いものを普段使いにする、物をあまり買わない、持っている物に満足する、
 本を持ち歩く、語彙を豊かにする、かけがえのない時間を過ごす・・・

 ここに書いてあることは、上品で洗練された(シックな)暮らし方のヒントです。
 副題は「パリで学んだ”暮らしの質”を高める秘訣」となっています。

 特に「10着のワードローブ」はタイトルにも関わる部分で、印象に残りました。
 要らない服は思い切って捨て、自分のお気に入りの服ばかり10着だけ残せと言う。

 著者は実際に70%の服を処分して、自分にとって大切な服ばかりにしたところ、
 すぐに捨てるような服で、クローゼットを一杯にすることは無くなったそうです。

 これは片付け術で広く知られるようになった、「断捨離」の考え方と似ています。
 不要なものを減らすことによって、生活が向上し、心も平穏に保たれ・・・

 暮らしをシンプルにすることで、人生の質を高めることができる。
 この精神で、全編が貫かれています。

 本書は、コミック編も出ています。留学先の住まいなどがイラストで分かります。
 最初の方だけ試し読みができるので、よかったらぜひ見てください。


フランス人は10着しか服を持たない コミック版 ファッション&ビューティ 編

フランス人は10着しか服を持たない コミック版 ファッション&ビューティ 編

  • 作者: 村田 順子
  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ ジャパン
  • 発売日: 2017/04/13
  • メディア: コミック



 質の高い服を少しだけ買い、できるだけ長く着る。その方が結局安く済む・・・
 「10着のワードローブ」の精神は普遍的です。板坂元の本にも書かれています。


男の作法 (PHP文庫)

男の作法 (PHP文庫)

  • 作者: 板坂 元
  • 出版社/メーカー: PHP研究所
  • 発売日: 1997/08
  • メディア: 文庫



 さいごに。(1問も分からなくて)

 娘がクイズを作ってくれたのですが、「twiceで1番年上の子の名前は?」とか、
 「セクシーゾーンの新曲のタイトルは?」など、分からない問題ばかりです。

 娘はヒントをくれますが、twiceのメンバーを知らないから、答えようがない。
 結局「そんなこと知るか!」と怒ってしまった。娘に悪いことをしました。

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男の作法 [マナー・エチケット]

 「男の作法」 池波正太郎 (新潮文庫)


 著者が自身の体験をもとに、男のマナーとダンディズムについて語ったエッセイです。
 幅広いファンを持つ作品です。新潮文庫から出ていて、ロングセラーを続けています。


男の作法 (新潮文庫)

男の作法 (新潮文庫)

  • 作者: 池波 正太郎
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1984/11/27
  • メディア: 文庫



 勘定、顔、組織、旅行、結婚、ネクタイ、スーツ、眼鏡、本、日記、浮気、贈り物、
 クセ、小遣い、心遣い、電話、家具、風呂、酒、一戸建て、女、病気、生、死・・・

 ファッション、マナー、エチケット等、自分の体験をもとに、縦横無尽に語ります。
 私は社会人になって数年後に読んで、その語り口にしびれ、愛読書となりました。

 寿司屋では通ぶってはいけないとか、初めて行った店でカウンターに座るなとか、
 寿司は手で持ってそのまま食ってもいいとか、全てこの本から学びました。

 (ただし今では、寿司を箸で取るというのが、マナーとして確立しつつあります。
 ここに書かれたマナーは、主に昭和時代のものです。時代は少しずつ変わります。)

 そして、所々で語られる人生訓が、さらに印象に残りました。
 私は、男としての生き方の多くを、この本から教えられました。

 「やはり、顔というものは変わりますよ。だいたい若いうちからいい顔というものは
 ない。男の顔をいい顔に変えていくということが男をみがくことなんだよ。」(P22)

 「『自分も世の中に出来る限りは、むくいなくてはならない・・・・・』
 と。それが男をみがくことになるんだよ。」(P129)

 「人生の常識という意味から言っても、いちばんわかっていることなんじゃないか。
 自分が、『死ぬところに向かって生きている・・・』ということが、はっきりわかっ
 ている。あとはわからないんだよ。何がどうなのか。」(P192 )

 先日、パラパラと読み返してみて、とても懐かしく思い出しました。
 現在、作品の関連部分を対照した再編集版も出ています。注文してしまいました!
 

(文庫)新編 男の作法 作品対照版 (サンマーク文庫)

(文庫)新編 男の作法 作品対照版 (サンマーク文庫)

  • 作者: 池波正太郎
  • 出版社/メーカー: サンマーク出版
  • 発売日: 2011/10/18
  • メディア: 文庫



 「男の作法」は座右の書ですが、恥ずかしながら、池波の小説はまだ読んでいません。
 「鬼平犯科帳」「剣客商売」「真田太平記」など、多数の傑作があるのですが。

 さいごに。(贅沢シューアイス)

 娘が買って来た「贅沢シューアイス」を一つもらったら、とてもおいしかった。
 自分で買いたくてセブンイレブンに何度も行きましたが、一度も巡り合いません。

 念のため、他のお店にも行きましたが、やはり品切れでした。
 手に入らないと分かると、余計に欲しくなってしまう。ああ・・・(アホらし)

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男のポケット [マナー・エチケット]

 「男のポケット」 丸谷才一 (新潮文庫)


 「男のポケット」は、1975年に「夕刊フジ」に連載した、含蓄あるエッセイ集です。
 丸谷エッセイの代表的な作品であるものの、現在は絶版です。アマゾンで1円。


男のポケット (新潮文庫 ま 2-3)

男のポケット (新潮文庫 ま 2-3)

  • 作者: 丸谷 才一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1979/05
  • メディア: 文庫



 「男のポケット」には、2ページ半ほどのエッセイが、全100話収録されています。
 歴史・文化から酒・料理まで、あらゆる分野にわたって蘊蓄を傾けたエッセイです。

 「サツマノカミ孝」・・・なぜ電車のただ乗りをそのように呼ぶのか?
 「切り裂きジャック」・・・なぜ「ジャック・ザ・リパー」と呼ぶのか?

 「固まった雨だれ」・・・なぜアントニウスはクレオパトラに惚れたのか?
 「藍関の雪」・・・どのようにして織田信長は一徹を許したのか?

 「『腕くらべ』と『宝島』」・・・カキダシストとキリストとは何か?
 「包む」・・・なぜ「堤中納言物語」はそのような題名なのか?

 次から次に面白い話題が続き、読みだしたら止まりません。
 しかし数ある中で、サイコーなのは「アイスクリーム百杯」でしょう。

 友人の篠田氏が、柔道部時代にアイスクリームを百杯食べた、という話をしました。
 皆が感心し、余韻に浸っている中で、宴の主宰者であるK氏が話したことは・・・

 「よかったのは五回目まででしたな。あとはもう辛いだけでした。・・・最後の一回
 が終るその瞬間、眼の前にパッと火花が散って、人事不省になつたんです。」(P104)

 さて、「男ごころ」も同じ趣向の作品です。短いエッセイが全71話収録されています。
 こちらも現在は、残念ながら絶版です。アマゾンで1円です。


男ごころ (新潮文庫)

男ごころ (新潮文庫)

  • 作者: 丸谷 才一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1992/08
  • メディア: 文庫



 「男ごころ」は、「男のポケット」に比べて、だいぶ真面目な内容が多いです。
 話題的には、文学や本に関わるものが目立ちました。

 「小を愛す」・・・なぜ日本人は文庫本を愛するのか?
 「岩波文庫の思ひ出」・・・どのような本を丸谷は読んできたのか?

 「テフとドゼウ」・・・どのような表記上のこだわりが丸谷にはあるのか?
 「テンとマル」・・・このことについてどのような考えをもっているのか?

 私が丸谷のエッセイにはまったのは、社会人になって数年後のことでした。
 今からもう25年以上前のことです。だから、もう手持ちの本はボロボロです。

 せめて「男のポケット」だけでも復刊してほしい。
 山口瞳や開高健と同じく、読んでいるうちにクセになるはずです。

 山口瞳 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2017-01-21-1
 開高健 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2017-02-07

 さいごに。(平日夜7時の会議)

 今週は、水曜日に防災会議が、金曜日に体育部会がありました。
 いずれも夜の7時から。ご隠居さん中心にだらだらと始まりだらだらと続きます。

 7時に入るためには、仕事を早く切り上げて、仲間に後を託さなければならない。
 これが大変なのだが、ご隠居さん達にはこの苦労がなかなか伝わらなくて・・・

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知的な痴的な教養講座 [マナー・エチケット]

 「知的な痴的な教養講座」 開高健 (集英社文庫)


 恐るべき博覧強記の著者が、知的で下ネタ満載の教養を伝授してくれます。
 雑誌「プレイボーイ」に連載されたエッセイで、多くの人に読まれました。


知的な痴的な教養講座 (集英社文庫)

知的な痴的な教養講座 (集英社文庫)

  • 作者: 開高 健
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1992/05
  • メディア: 文庫



 開高健が亡くなったのは、私が大学を卒業する直前、1989年の12月でした。
 そのすぐ後にこの単行本が出て、私は初めて氏のエッセイに触れました。

 だから、私にとってこのエッセイは、開高健を象徴する作品なのです。
 そして、若かりし頃の私にとって、開高健は「痴的な教養」の師匠でした。

 サハラ砂漠で死にそうになった黒人の願いを、悪魔はどのように叶えたか?
 25年以上前、私はこの話を読んで、ビデというものを初めて知ったのです。

 この本は、第1章の「小さな死」から、いきなり開高ワールドが展開します。
 そして全50章、外れは一つもありません。どこを読んでも面白い。 

 しかし、その中でも特に印象に残っているのが、第7章の「変態」です。
 ある男が理想的な女性を見つけ、彼女に一つの願いを叶えてもらう話です。

 「あなたを尊敬するがゆえに、〇〇〇〇を飲ませていただきたい。」
 このように誰にも迷惑を掛けなくて、礼儀正しいヘンタイだったら許せます。

 余談ですが、当時、朝一の〇〇〇〇を飲むという健康法が話題となりました。
 そう考えると、そういう嗜好は、それほど変態的ではないのかもしれません。

 第12章の「隣の畑」も忘れられません。
 隣の畑のワインを出したボーイに、旦那が言ったたとえ話がすごいです。

 「君はそっちの畑を舐めるのも好きなのかね?」
 といえば、たいていの男女は想像つくと思いますが・・・

 さて、普通は猥談を読んでいると、あとから虚脱感に襲われるものです。
 しかしこの本は、読んだ後に充実感で満たされます。ここが、スゴイ!

 猥談の一つ一つが、どれも非常に高い教養に裏付けされています。
 実に知性的な猥談集なのです。

 この作品は、文庫本になってから買い、失くしたので買い直しました。
 男子たるもの、どうしても手元に置いておきたい本です。

 さいごに。(ヘンタイはまた現れる?)

 小学校で露出狂騒ぎがあってから、学校も警察も本当にたいへんでした。
 ようやく騒ぎがしずまってきたので、地域の巡回も一段落しそうです。

 ただし詳しい人によると、ヘンタイは近いうちに必ず現れるだろうと言う。
 事件はいずれも未然で防がれて、ヘンタイの欲求は満たされていないから。

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礼儀作法入門 [マナー・エチケット]

 「礼儀作法入門」 山口瞳 (新潮文庫)


 人生の達人である著者が、自身の経験をもとに礼儀作法を伝授してくれます。
 1974年に書かれたものです。好評だったため、続きの応用編も出ています。


礼儀作法入門 (新潮文庫)

礼儀作法入門 (新潮文庫)

  • 作者: 山口 瞳
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2000/03/29
  • メディア: 文庫



続・礼儀作法入門 (新潮文庫)

続・礼儀作法入門 (新潮文庫)

  • 作者: 山口 瞳
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 文庫



 最初に著者は、これは礼儀作法の教科書ではなく、副読本であると言います。
 「礼儀正しくしようとして悪戦苦闘する男の苦心談と失敗談」だそうです。

 日常生活や冠婚葬祭など、全24項目で「山口ワールド」が展開されています。
 著者自身の実体験から導き出された提言なので、納得できるものが多いです。

 「品行は悪くてもいい。礼儀作法は知らなくてもいい。しかし、品性は良くし
 なくてはいけない。」(P38)(なるほど!)

 酒の飲み方、箸の上げ下げ、祝辞の仕方、タバコの吸い方、見舞いの仕方、
 スーツの選び方、ネクタイの買い方、帽子の被り方、鞄の持ち方・・・

 と、具体的なことも色々書かれていますが、いずれも一家言があって面白い。
 例えばネクタイについては、次のように書かれています。(P190)

 「ネクタイというものは、女心と同じであって、変幻自在であって、とらえどこ
 ろがない。始末がわるい。そこが多分おもしろいのだろうけれど。
  だから、ネクタイは、値段の高低、色の良し悪し、幅がどうのこうの、柄がど
 うのこうのということは、いっさい関係ない。衝動買いでゆくよりほかはない。」

 衝動買いが良いか悪いかは別として、一理あると思います。
 「いい!」と直感したネクタイを買わないでおくと、後悔することが多いです。

 さて、続編に入っても山口節は健在。というより、ますます磨きがかかります。
 どのページも痛快で、読んでいて楽しいです。

 名刺の使い方、握手のしかた、接待の心得、観客のエチケット、ホテルと旅館、
 嫁選び、性生活、育児法、子の名前、読書、お洒落、通ぶる人、粋について・・・

 なお、山口瞳の魅力満載のエッセイに、「男性自身」シリーズがあります。
 「週刊新潮」に31年間休まず続けたコラムで、ある意味、彼の代表作です。


山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇 (新潮文庫)

山口瞳「男性自身」傑作選 中年篇 (新潮文庫)

  • 作者: 山口 瞳
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2003/05/28
  • メディア: 文庫



 ところで山口瞳は、開高健の推薦でサントリーの宣伝部に入ったことは有名です。
 だから、私の中でこの二人は1セットです。

 開高健の「知的な痴的な教養講座」も、非常に魅力のあるエッセイです。
 「痴的」というところがポイントで、若い頃に読んで衝撃を受けました。


知的な痴的な教養講座 (集英社文庫)

知的な痴的な教養講座 (集英社文庫)

  • 作者: 開高 健
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1992/05
  • メディア: 文庫



 さいごに。(お菓子のことで怒られた)

 私が腹ペコで帰って来ると、食卓に洋菓子があったので、食べようとしました。
 しかしそれは、娘が仲良しの友達からもらった、大事なお菓子だったのです。

 「ダメ! パパはお菓子を見ると、全部自分のものだと思っちゃうから困る!」
 確かに私にはそういう所がある。でも、お菓子1つでそんなに怒らなくても・・・

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