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冷静と情熱のあいだ1 [日本の現代文学]

 「冷静と情熱のあいだ」1 江國香織・辻仁成 (角川文庫)


 忘れられない相手への思いを秘めながら、別々の道を歩む男女の、切ない物語です。
 あおいの視点で江國が、順正(じゅんせい)の視点で辻が描いた、二人の共作です。


冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ Rosso (角川文庫)

  • 作者: 江國 香織
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA
  • 発売日: 2001/09/25
  • メディア: 文庫



冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)

冷静と情熱のあいだ―Blu (角川文庫)

  • 作者: 辻 仁成
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/09/01
  • メディア: 文庫



 「もしも約束の日、ぼくの期待が破られたなら、あおいはその日はじめて、
 美術館の倉庫の奥に眠る修復不可能な彫刻のようになる。」(Blu P14)

 情熱的に愛し合い、激しくぶつかり合った果てに、22歳で別れたあおいと順正。
 別々の道を歩み続ける二人ですが、相手のことをいつまでも忘れられません。

 ミラノは古い歴史を持ちながら、現代と融合して、未来に向かって進む街です。
 そのミラノで、あおいはアメリカ人の恋人マーヴと、穏やかに暮らしています。

 フィレンツェは中世で時間を止め、未来を犠牲にし、過去の中で生きる街です。
 そのフィレンツェで、順正は絵の修復師として、過去にこだわり続けています。

 おなじイタリアにいながら、二人はそれぞれの居場所さえ知りません。
 ただ、あの日に何げなく交わした約束を、二人は決して忘れることなく・・・

 私は、江國香織の書いたRosso編だけを買って、第3章まで読み進めました。
 私はうかつにも、江國香織版のほか、辻仁成版があることを知りませんでした。

 この本が出たばかりの頃は、書店では二冊を並べて、平積みしていたそうです。
 今さら読書仲間から、「江國版と辻版を交互に読むのだ」と、教えられました。

 私はその後慌てて、江國版と辻版を、一章ずつ交互に読むようにしました。
 そのように読んだら、物語に深みが加わり、はるかに味わいが増しました。

 実を言うと私は、辻仁成の作品を、これまで読んだことがありませんでした。
 だから辻版は、江國香織版のおまけのようなつもりで読み始めたのです。

 ところが実際に読んでみると、私は江國版以上に、辻版の方にひかれました。
 順正の方が、あおいよりずっと、過去の恋を引きずっている気がします。

 辻版を読んでいると、フィレンツェに行きたくなります。
 「フィレンツェ美術散歩」という本を開いて、順正の生活をたどっています。


フィレンツェ歴史散歩

フィレンツェ歴史散歩

  • 作者: 中嶋 浩郎
  • 出版社/メーカー: 白水社
  • 発売日: 2006/09
  • メディア: 単行本



 さいごに。(ハンバーガー)

 近所に、アメリカンスタイルのおいしいハンバーガー屋があります。
 ポテトとセットで1200円くらい。私の誕生日を祝うため、家族で行きました。

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