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日本書紀 [日本の古典文学]

 「日本書紀」 (岩波文庫)


 神代から持統天皇の御代までの出来事を、編年体で記した日本最古の正史です。
 天武天皇の命で始まり、後にその子である舎人親王が、全30巻にまとめました。

 岩波文庫版は、右ページに書き下し文、左ページに注釈があって見やすい構成。
 後半に、補注と原文等が200ページも続きます。それなのに、現代語訳が無い!


日本書紀 5冊 (岩波文庫)

日本書紀 5冊 (岩波文庫)

  • 作者: 坂本太郎
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1995/07
  • メディア: 文庫



 「古事記」も「日本書紀」も、天武天皇によって編纂が開始しされた史書です。
 紆余曲折があって、「古事記」が712年に、「日本書紀」が720年にできました。

 それにしても、どうして同じ時期に二つも史書を作ったのか?
 高校時代の「文学史」の教科書では、次のように説明されていたと思います。

 「古事記」は国内向けに書かれた。だから内容は物語的である。
 「日本書紀」は国外向けに書かれた。だから編年体で書かれている。

 しかし私は現在、こう思っています。そもそもこの二つはジャンルが違うのだと。
 だから天武天皇には、史書を二つ作るという意識は無かったのだと思います。

 「古事記」は史書というよりも、口承されてきた叙事詩のようなもの。
 だから「古事記」は、作られたというより、ただ漢文で文字化されただけです。

 その反面、「日本書紀」は最初から散文の歴史書として構想されました。
 様々な資料を参考にして、漢文を駆使し、時間と労力をかけて作られたのです。

 世界文学史的には、最初に叙事詩が登場して、のちに散文の史書が出るようです。
 日本の場合、この二つがほぼ同時に行われたのだと思います。

 さて、最近は読書の時間がないので、昔読んだ本の紹介ばかりになっています。
 前回の「古事記」も、今回の「日本書紀」も、11年前の2006年に読んでいます。

 「古(いにしへ)に天地(あめつち)未だ剖(わか)れず、陰陽(めを)分かれ
 ざりしとき、混沌(まろか)れたること鶏子の如くして、・・・」(冒頭)

 今さらながら驚きました。なんと、私は「日本書紀」を原文で読んでいたのです。
 しかも、それなりに楽しんで読んでいたらしい。至る所に傍線が引いてあるので。

 本来なら、口語訳ですませるはずです。どうしてわざわざ原文に挑んだのか?
 その理由は・・・当時、八木荘司の「古代からの伝言」にはまっていたからです。

 この本はめちゃくちゃ面白くて、日本書紀の原文にあたってみたくなったのです。
 つまり「日本書紀」は、「古代からの伝言」の参考文献として読んでいたのです。


古代からの伝言 日本建国 (角川文庫)

古代からの伝言 日本建国 (角川文庫)

  • 作者: 八木 荘司
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 文庫



 なお、「日本書紀」の現代語訳は、講談社学術文庫から出ています。
 とても分かりやすい訳です。


日本書紀(上)全現代語訳 (講談社学術文庫)

日本書紀(上)全現代語訳 (講談社学術文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 1988/06/06
  • メディア: 文庫



 さいごに。(クラスリレー)

 娘のクラスは、学年で一番、走るのが速い子ばかりが揃っているクラスです。
 当然、体育大会のクラスリレーは一番になるとばかり思っていたのですが・・・

 リハーサルでは、ダントツのビリ。ある子がバトンを落としたので。
 だから、リレーはおもしろい。

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口語訳 古事記 [日本の古典文学]

 「口語訳 古事記」 三浦祐之(訳・注釈) (文春文庫)


 「古事記」は、神代から推古朝までの神話や出来事を記した日本最古の歴史書です。
 天武天皇の命で始まり、後に稗田阿礼が暗誦していた物語を太安万侶が記しました。

 「口語訳 古事記」は神代篇と人代篇の全二巻です。注釈・解説が充実しています。
 語り部である古老が直接語りかけてくれるような、とても分かりやすい口語訳です。


口語訳 古事記―神代篇 (文春文庫)

口語訳 古事記―神代篇 (文春文庫)

  • 作者: 三浦 佑之
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 文庫



口語訳 古事記―人代篇 (文春文庫)

口語訳 古事記―人代篇 (文春文庫)

  • 作者: 三浦 佑之
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2006/12
  • メディア: 文庫



 「なにもなかったのじゃ・・・、言葉で言いあらわせるものは、なにも。
 あったのは、そうさな、うずまきみたいなものだったかいのう。」(P20)

 このような冒頭で始まる本書は、古老の語り口に特徴があります。
 「・・・じゃ」「・・・のう」という言い方が、しだいに心地よくなります。

 黄泉の国、天の岩戸、スサノオとヤマタノオロチ、イナバの白兎、天孫降臨、
 コノハナサクヤビメ、ウミサチとヤマサチ、ヤマトタケルの冒険・・・

 本当に目の前に語り部の老人がいて、自分に語りかけているように感じます。
 語り口を重視した理由が、巻頭の前書きや巻末の解説に書かれています。

 「文字化以前にこの物語に介在していたであろう音声の世界へ錘鉛(すいえん)
 を下ろすことで、書かれた古事記を突き抜けることができるのではないか」

 「文字化への時間をはるかに超えた語りの時間と空間とがあり、それに支えら
 れて神がみの物語や天皇たちの事績は書かれたのだ」

 語りを重視した本書の訳は、とても新鮮な取り組みでした。
 これまで陰に隠れてきた稗田阿礼の存在を、大きく感じさせる訳でした。

 ただ、稗田阿礼は語り部よりも、吟遊詩人に近いイメージを私は持っています。
 そして、古事記は語り物というよりも、叙事詩に近いイメージを抱いています。

 だから、稗田阿礼が「・・・じゃ」「・・・のう」と言ったとは思えないのです。
 おそらく、もう少し格調高いリズムで、長い間伝承されてきたに違いありません。

 例えば五七調のリズムで、長歌のような形で、朗誦したのではないでしょうか。
 しかし太安万侶によって、漢文で記されたため、そういう音楽性が失われた・・・

 と、ほとんど根拠もなく、勝手に妄想しています。
 ちなみに世界文学史的に見ると、「古事記」は中世叙事詩に入ると思っています。

 ところで本書は、注釈が充実していて、巻末に地名解説や系図等が付いています。
 妥協のない本作りをしていながら、定価は680円と767円と手ごろ。オススメです。

 なお、最近話題となっているのが、竹田 恒泰の「現代語 古事記」です。
 また、古事記の原文を参照したい場合は、岩波文庫版「古事記」が手ごろです。


現代語古事記: 神々の物語 (学研M文庫)

現代語古事記: 神々の物語 (学研M文庫)

  • 作者: 竹田 恒泰
  • 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
  • 発売日: 2013/07/09
  • メディア: 文庫



現代語古事記 天皇の物語 (学研M文庫)

現代語古事記 天皇の物語 (学研M文庫)

  • 作者: 竹田 恒泰
  • 出版社/メーカー: 学研パブリッシング
  • 発売日: 2013/12/10
  • メディア: 文庫



古事記 (岩波文庫)

古事記 (岩波文庫)

  • 作者: 倉野 憲司
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1963/01/16
  • メディア: 文庫



 さいごに。(とうとう50歳)

 先日50歳になりました。2人の妹たちから、本と図書カードをもらいました。
 本は、「おしゃれが苦手でもセンスよく見せる 最強の服選び」というもの。
 10年前からファッション誌を買っていないので、とてもありがたいです。


おしゃれが苦手でもセンスよく見せる 最強の「服選び」

おしゃれが苦手でもセンスよく見せる 最強の「服選び」

  • 作者: 大山 旬
  • 出版社/メーカー: 大和書房
  • 発売日: 2016/10/21
  • メディア: 単行本



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おちくぼ物語 [日本の古典文学]

 「おちくぼ物語」 田辺聖子 (文春文庫)


 継母によっていじめられていた姫君が、貴公子に救われるシンデレラストーリーです。
 10世紀末頃に、「源氏物語」に先立って成立した王朝時代の大衆小説です。

 「おちくぼ物語」は読みやすいのですが、作者によって大きくアレンジされています。
 角川文庫の「落窪物語(上・下)」などで、正確な訳を読むことができます。


おちくぼ物語 (文春文庫)

おちくぼ物語 (文春文庫)

  • 作者: 田辺 聖子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/04/10
  • メディア: 文庫



落窪物語〈上〉 (角川ソフィア文庫)

落窪物語〈上〉 (角川ソフィア文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 文庫



 おちくぼ姫には身寄りがなく、継母によって落ちくぼんだ部屋に住まわされています。
 食べ物も着る物も満足に与えられず、毎日衣装縫いの仕事ばかりやらされていました。

 しかしおちくぼ姫には、阿漕(あこぎ)という機転の利く侍女がいました。
 阿漕が夫の帯刀(たてわき)に、姫君の魅力を話すと、少将にも伝わって・・・

 北の方は、いかにして二人の仲を裂こうとしたか?
 少将は、いかにしておちくぼ姫を救い出したか?

 読んでいて、ハラハラドキドキする物語です。読み始めたら止まりません。
 この本は、作者によって読みやすく書き直されているので、本当に楽しく読めます。

 さて、古典の「落窪物語」は、普通「継子いじめの物語」として紹介されます。
 おちくぼ姫をヒロインとした「シンデレラストーリー」などとも書かれています。

 しかし、田辺聖子版「おちくぼ物語」のヒロインは、侍女の阿漕でした。
 この物語は、薄幸の姫君に幸せをもたらすまでの、阿漕の活躍が描かれています。

 これは、作者田辺聖子のアレンジでしょうか。いかにも作者の好みそうな内容です。
 原作はどうなっているのでしょうか。原作にもあたってみたいです。

 ただし実際の物語は、後半にこれでもかこれでもかと、復讐が行われるとのこと。
 作者は、そういう場面をやんわりと描き、最後は大団円で終わらせました。

 また物語の途中で、「この時代の貴族の結婚は、」とか「しかし千年昔では、」など
 と、作者による解説が適度に挿入されているため、背景が理解しやすかったです。

 最近妻は、「なんて素敵にジャパネスク」が懐かしくなって、購入しました。
 彼女は昔、この小説を夢中になって読んだのだそうです。


なんて素敵にジャパネスク (集英社文庫―コバルト・シリーズ)

なんて素敵にジャパネスク (集英社文庫―コバルト・シリーズ)

  • 作者: 氷室 冴子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1984/05
  • メディア: 文庫



 さいごに。(娘にすまないことをした)

 伊勢旅行で、助手席の娘にナビをさせました。アイフォンのアプリを使いました。
 博物館へ行く時、娘が違う方向へナビするので、疲れていた私は怒ってしまった。

 そのあと娘は、間違えないように必死で、眠いのに一生懸命ナビしていました。
 その姿がとてもいじらしくて、本当にすまないことをしてしまったと思いました。
 しかもあとで分かったのですが、博物館でのナビはアプリが間違っていたのです!

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とりかえばや物語 [日本の古典文学]

 「とりかえばや物語」 田辺聖子訳 (文春文庫)


 男性性の強い女子と、女性性の強い男子の、苦悩とその克服を描いた長編小説です。 
 12世紀半ばに成立した物語で、内容の珍奇さから「変態的」と評されたりもします。

 文春文庫から田辺聖子訳が出ています。若者向けの、軽快で読みやすい訳です。
 便宜上、主な登場人物に「春風」「秋月」「夏雲」「冬日」という名を与えています。


とりかえばや物語 (文春文庫 た 3-51)

とりかえばや物語 (文春文庫 た 3-51)

  • 作者: 田辺 聖子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/10/09
  • メディア: 文庫



 左大臣には、顔が似ていて性格の違う二児がいました。「春風」と「秋月」です。
 父の左大臣はいつも思っています、二人を「とりかえばや(取り替えたい)」と。

 妹の春風は快活で才能豊かで、男子として生きることを強く望んでいました。
 彼女は元服し、官位をもらい、宮廷に出仕して、若君としての人生を歩み始めます。

 兄の秋月は内気で世間に出たがらず、女子として生きることを強く望んでいました。
 彼は後宮に入り、女一宮の話し相手となり、姫君としての人生を歩み始めますが・・・

 平安時代に、こんなに面白くて刺激的な作品が書かれていたのかと、私は驚きました。
 しかし内容が内容なので、かつてはこの物語を読むことはできなかったのだそうです。

 物語の前半は、春風と秋月の、現代でいう性同一性障害の苦悩が描かれています。
 しかもそれを矯正するのではなく、女を男として、男を女として育ててしまうのです。

 ここに、この物語の新しさと珍しさがあります。
 当時この内容は、たいへんなインパクトだったのではないかと思います。

 しかし、この物語の価値はそれだけではありません。
 随所から感じられる男社会への批判が、この物語に奥深さを与えているようです。

 男として振る舞っていた春風は、とても生き生きしていました。
 しかし正体を見破られ、一旦男に征服されてしまうと、急に弱々しくなるのです。

 「あれほど誇りにみち希望にあふれ、人々に讃美されていたわたしが、(中略)
 こんな情けないあつかいをされ、男が通ってくるのをじっと待つだけ、というよ
 うな暮らしに埋もれ果てていいものか。」(P150)

 この辺に、作者の言いたかったことが、隠れているような気がします。
 訳者あとがきにも、女の生き方が問われている話だ、という記述がありました。

 ついでながら、春風に苦痛を与えた「夏雲」は、物語では滑稽な役回りの脇役です。
 あさはかな男ですが、そこに男の悲哀も感じられて、私は気に入ってしまいました。

 さて、この物語は現代でも様々にアレンジされています。
 氷室冴子の「ざ・ちぇんじ!」は、その中でも最も有名な作品です。


ざ・ちえんじ 前編―新釈とりかえばや物語 (1) (集英社文庫―コバルトシリーズ 52-J)

ざ・ちえんじ 前編―新釈とりかえばや物語 (1) (集英社文庫―コバルトシリーズ 52-J)

  • 作者: 氷室 冴子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1983/01
  • メディア: 文庫



 文春文庫からは、同じ田辺聖子訳の古典「おちくぼ物語」が出ています。
 すでに買ってあるので、この機会に読みたいです。


おちくぼ物語 (文春文庫)

おちくぼ物語 (文春文庫)

  • 作者: 田辺 聖子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/04/10
  • メディア: 文庫



 さいごに。(修学旅行の脱ディズニー)

 娘が嘆いていました。「修学旅行のコースからディズニーランドが外された」と。
 理由は意外なことに、「つまらなかった、という感想が多い」ということでした!

 人ごみに酔う、男子がはぐれる、どこへ行っても行列、入れたのは2つか3つ・・・
 「疲れただけで楽しめなかった」という。それじゃ確かに高い金を払う意味がない。

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日本永代蔵 [日本の古典文学]

 「日本永代蔵」 井原西鶴 (角川ソフィア文庫)


 日本各地に実在した金持ちの、成功と失敗を描いた全30編の短篇集です。
 浮世草子の町人物の代表作で、江戸時代の経済小説として有名です。

 角川ソフィア文庫から出ています。原文も解説も挿し絵も入っています。
 しかし500ページ以上あって約1200円。私が読みたいのは訳だけなのに。


新版 日本永代蔵 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

新版 日本永代蔵 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 井原 西鶴
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2009/03/25
  • メディア: 文庫



 以前は、小学館ライブラリーから、西鶴の口語訳の選集が出ていました。


日本永代蔵―現代語訳・西鶴 (小学館ライブラリー)

日本永代蔵―現代語訳・西鶴 (小学館ライブラリー)

  • 作者: 井原 西鶴
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1992/03
  • メディア: 新書



 この作品で最も有名なのは、倹約家の「藤市」でしょうか。
 藤市のもとに、長者になる方法を教えてもらおうと、三人の客が来ました。

 夜、そろそろ夜食が出るのではないかと、期待していた三人でしたが、
 「夜食でも出る時分だが、それを出さないのが長者になる心がけだ。」

 この話は、落語か何かで聞きました。有名な話だろうと思います。
 しかし、このほかにも、印象に残った話はたくさんあります。

 たとえば、松屋の後家。
 莫大な借金を引き継いだ後家は、いかにして窮境を打開したか?

 たとえば、鯨捕り名人の天狗源内。
 酔いつぶれて神社への参詣が遅れた源内に、どんなことが起こったか?

 たとえば、呉服屋忠助。
 やけくそで無間(むげん)の鐘を撞いた忠助は、その後どうなったか?

 しかし、なんといっても傑作は、染物屋の桔梗屋夫婦。
 貧乏神を祭った夫婦に、いったいどんなご利益があったか?

 当時の町人たちの商売にかける意気込みが、生き生きと伝わってきます。
 江戸や大坂の町のにぎわいが、感じられて楽しいです。

 さいごに。(転勤なし)

 今の職場に9年いますが、今シーズンも転勤がありませんでした。
 ほっとしたような、ひょうし抜けしたような、複雑な気分です。

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好色五人女 [日本の古典文学]

 「好色五人女」 井原西鶴作 吉行淳之介訳 (河出文庫)


 当時の話題の事件をもとに描かれた、恋に命をかける五人の女の物語です。
 「好色一代男」の2年後に書かれ、西鶴の代表作の一つとなった作品です。

 角川ソフィア文庫版は、原文と訳が付いていいます。
 河出文庫版は、吉行淳之介の訳で、とても分かりやすかったです。


新版 好色五人女 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

新版 好色五人女 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 文庫
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2008/06/25
  • メディア: 文庫



現代語訳 好色五人女 (河出文庫)

現代語訳 好色五人女 (河出文庫)

  • 作者: 井原 西鶴
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 文庫



 「好色五人女」は短編集で、物語の一つ一つは短く、少し物足りないです。
 物語が佳境に入った途端、あっけなく終わってしまう作品もありました。

 その中で、最も印象的だったのが、最後を飾る「おまん源五兵衛物語」。
 衆道に迷う男を、おまんはいかにして振り向かせるか・・・

 この本には、ほかに「好色一代女」も収録されています。
 「好色一代女」は、「好色一代男」同様、ある人物の性の一代記です。

 恋に悩む二人の男が、人里はなれた山の中を歩いていました。
 山の奥には静かな住居がありました。その名も「好色庵」!

 その住人で、品のよい老女がこそ、好色一代女です。
 二人の男を前に、自分の恋多き人生を語りだします。

 姫君として生まれながら、転落していく過程で、様々な職に就きました。
 太夫、天神、囲い女郎、見せ女郎、遊女、奉公人、茶屋女、風呂女・・・

 そして、あらゆる階層の男(時に女)たちと交わります。
 私的には、終盤の老いてからの話が、とても面白かったです。

 この作品を読み通すと、江戸の性風俗のちょっとした通になれます。
 ところで、「好色一代男」と「好色一代女」は、対になっています。

 「一代男」は女を買いまくりました。「一代女」は身を売りまくります。
 「一代男」は好色丸で船出しました。「一代女」は好色庵に隠居します。

 そして「一代男」も「一代女」も、一代限りの人生。子孫は残しません。
 ぜひ両方セットで読んでおきたい作品です。

 さいごに。(梅)

 梅を見に行きました。きれいに咲いていました。
CA3K0016-2.jpg

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好色一代男 [日本の古典文学]

 「好色一代男」 井原西鶴作 吉行淳之介訳 (中公文庫)


 好色で知られた世之介が、誕生してから60歳で消息を絶つまでの一代記です。
 「こうしょくいちだいおとこ」は、西鶴の処女作で、江戸文学の最高傑作です。

 中公文庫版は、吉行淳之介の名訳です。原文は付いていません。
 西鶴の描いた挿絵入りです。訳者覚え書も付いていて、参考になります。


好色一代男 (中公文庫)

好色一代男 (中公文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/02/25
  • メディア: 文庫



 世之介は好色な富豪の子として生まれ、7歳で恋を覚え、19歳で勘当され、
 34歳で莫大な遺産を受け継ぎ、その後の人生で、色恋の道を極めました。

 あらゆる男女を相手にし、その数は、女3742人、少年725人。
 「腎水(じんすい=精液)を干すようにして」生きたといいます。

 実に破天荒な人生です。特に、ラストはすごいです。
 「好色丸」で、海の彼方の「女護(にょご)が島」を目指し・・・

 さて、物語を読むまでは、どうせ低俗な官能小説だろ、と思っていました。
 しかし、とんでもない。教養がないと読めません。読む人を選ぶ書物です。

 江戸時代の風俗、京の習俗、遊里での立居振舞、各地の名所はもちろんのこと、
 日本の古典文学の知識がないと、充分に理解することができません。

 エピソードの多くは、「源氏物語」と「伊勢物語」のパロディになっています。
 この二作は読んでおかないと味わえません。そういう意味で難解な書物でした。

 作者は俳諧師。文は含蓄が深い俳文。訳者も苦労したようです。
 「訳者覚え書」には、様々な解釈が紹介されていて、興味深いです。

 たとえば、ラストの「好色丸」は、要するに棺桶なのだという。
 そして、世之介ら一行は、黄泉の国へ旅立ったのだとか・・・

 訳者による「世之介とは何者」には、モデル考もあって面白かったです。
 読み終わる頃には、すっかり世之介のファンになってしまっていました。

 井原西鶴の官能作品は、ほかにも「好色五人女」等が吉行氏の訳で読めます。
 また、経済小説「日本永代蔵」も、手に入りやすいです。

現代語訳 好色五人女 (河出文庫)

現代語訳 好色五人女 (河出文庫)

  • 作者: 井原 西鶴
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 文庫



新版 日本永代蔵 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

新版 日本永代蔵 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 井原 西鶴
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2009/03/25
  • メディア: 文庫



 「いきの構造」も、このさいぜひ読んでおきたいです。


九鬼周造「いきの構造」   ビギナーズ 日本の思想   (角川ソフィア文庫)

九鬼周造「いきの構造」   ビギナーズ 日本の思想   (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 九鬼 周造
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2011/02/25
  • メディア: 文庫



「いき」の構造 (講談社学術文庫)

「いき」の構造 (講談社学術文庫)

  • 作者: 九鬼 周造
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2003/12/11
  • メディア: 文庫



 さいごに。(zip)

 娘の小学校では、朝の「zip」が流行っていて、最近見るようになりました。
 番組の中の「zipでポン・あくび」というゲームを、娘は楽しみにしています。


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雨月物語 [日本の古典文学]

 「改訂 雨月物語」 上田秋成 (角川ソフィア文庫)


 「菊花の約」「浅茅が宿」など、怪異小説の名作9編を集めたものです。
 1776年に、読み本として刊行されました。江戸文学の代表作です。

 角川ソフィア文庫、ちくま学芸文庫、河出文庫などから出ています。
 角川ソフィア文庫の訳は昭和34年のものです。挿絵が入っていて嬉しい。


改訂版 雨月物語―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

改訂版 雨月物語―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 上田 秋成
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 文庫



 西行が崇徳院の御陵に参拝して、そこで出会ったのは・・・「白峰」。
 七年ぶりにの懐かしい我が家で、男を待っていたのは・・・「浅茅が宿」。

 美青年が、雨宿りの時に会った美しい女は・・・「蛇性の淫」。
 その里で恐れられている、山寺の住職は・・・「青頭巾」。

 怖いだけではありません。どの話も、悲しいて美しいです。
 しかし、なんといってもベストは、「菊花の約」でしょう。

 軟禁された男が、遠く離れた義弟と再会するためにとった手段は!
 命がけで果たされた約束! これこそ、男の美学です。

 私がこの話を知ったのは、小泉八雲の「怪談」だったと思います。
 当時、私はまだ小学生でしたが、強烈な印象を受けました。

 さて、「雨月物語」は、ちくま学芸文庫でも読むことができます。
 「注釈・日本の古典」シリーズで、注釈や解説が充実しています。

雨月物語 (ちくま学芸文庫)

雨月物語 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 上田 秋成
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1997/10
  • メディア: 文庫



 河出文庫版は、女流作家円地文子による訳で、とても分かりやすいです。
 春雨物語の一部も収録されています。ただし、原文が無いのは寂しい。

現代語訳 雨月物語・春雨物語 (河出文庫)

現代語訳 雨月物語・春雨物語 (河出文庫)

  • 作者: 上田 秋成
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2008/07/04
  • メディア: 文庫



 ちくま文庫からは、作家石川淳による名訳も出ていました。
 現在は品切れ。品切れでなかったら、これがイチオシでした。

新釈雨月物語;新釈春雨物語 (ちくま文庫)

新釈雨月物語;新釈春雨物語 (ちくま文庫)

  • 作者: 石川 淳
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1991/06
  • メディア: 文庫



 さいごに。(溶連菌2)

 私も調子が悪くなり、病院で検査したら、溶連菌の反応が出ました。
 具合は良くなりましたが、抗生物質は10日間飲まなければなりません。

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おくのほそ道 [日本の古典文学]

 「おくのほそ道」 松尾芭蕉 (角川ソフィア文庫)

 元禄時代の代表的な俳人松尾芭蕉が、晩年に東北と北陸を巡った時の紀行文です。
 芭蕉の死後、1702年に刊行されました。

 多くの出版社から出ていますが、オススメは角川ビギナーズ・クラシック版です。
 訳は分かりやすくて、解説の量は適度です。図版が多くて、理解しやすいです。


おくのほそ道(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

おくのほそ道(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 文庫



 死の5年前のこと。松尾芭蕉は、決死の覚悟で旅に出ました。
 行き先は東北と北陸。約2400キロを150日ほどかけて踏破します・・・

 「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」。
 この有名な冒頭を読むと、「道祖神の招きにあひて」旅に出たくなります。

 私はかつてこの本を持って、愛車ユーノスロードスターで東北を旅しました。
 白川の関、もじずり石、末の松山、松島、平泉、立石寺、出羽三山・・・

 しかし、最も印象に残っているのは、「奥の細道」でいう「笠島」です。
 芭蕉は雨のために、「実方のかたみのススキ」を通り過ぎてしまいました。

 「かたみのススキ」は、今でも残っています。道には標識が出ていました。
 なんでもないただのススキですが、それゆえにしみじみと心に染み入りました。

 私の旅は1週間ほどでしたが、独身時代最後の、忘れられない思い出です。
 結婚後は、そんな勝手は許されず、ユーノスは妻には不評で、乗り換えました。

 さて、このビギナーズ・クラシック版は、 訳・原文・解説の順に登場します。
 訳と原文は総ルビなので、とても読みやすいです。

 ただし、訳の文はとても散文的です。それもやむをえないと思います。
 原文は含蓄がありすぎるため、どうしても説明的になってしまうのでしょう。

 訳のあと原文が続きます。文章は原文で味わえ、ということでしょうか。
 割り切った処置です。いさぎよい方針だと思いました。


おくのほそ道(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

おくのほそ道(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 文庫



 ついでながら、遊女が出てくる段もいいです。「萩と月」の段です。
 なんでもない話のようですが、ちょっと泣けます。

 さて、同じ角川ソフィア文庫の「新版おくのほそ道」は、マニア向けの本です。
 文はもちろん句についても詳しい解説があり、しかも曽良の随行日記付きです。


おくのほそ道―現代語訳/曽良随行日記付き (角川ソフィア文庫)

おくのほそ道―現代語訳/曽良随行日記付き (角川ソフィア文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 文庫



 角川ソフィア文庫には「芭蕉全句集」「芭蕉のこころをよむ」もあります。
 いずれも、芭蕉ファンにはたまらない 本だと思います。


芭蕉全句集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

芭蕉全句集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 松尾 芭蕉
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2010/11/25
  • メディア: 文庫



芭蕉のこころをよむ 「おくのほそ道」入門 (ソフィア(学芸))

芭蕉のこころをよむ 「おくのほそ道」入門 (ソフィア(学芸))

  • 作者: 尾形 仂
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
  • 発売日: 2014/10/25
  • メディア: 文庫



 ところで、芭蕉の死は1693年。前年1692年に、井原西鶴が亡くなっています。
 二人は同時代人です。西鶴の「好色一代男」は、1682年に出ています。


好色一代男 (中公文庫)

好色一代男 (中公文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/02/25
  • メディア: 文庫



 また、「おくのほそ道」の刊行は、芭蕉の死後の1702年です。
 翌1703年には、「曾根崎心中」が刊行されて、近松の全盛期に入ります。
 「曾根崎心中」→http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2015-01-13

 さいごに。(がんばれ班長さん)

 娘は、班長をやっているのだそうです。班をまとめられるのでしょうか。
 班は、うちの娘以外は全員男子。クラス一のいたずらっ子もいるそうです。

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曽根崎心中 [日本の古典文学]

 「曾根崎心中」 近松門左衛門作 諏訪春雄訳注 (角川ソフィア文庫)


 友人に仕組まれて窮地に立った男と、男に最後まで尽くす遊女の悲劇です。
 人形浄瑠璃の作者近松門左衛門の、最初の世話物として有名です。

 角川ソフィア文庫で読みました。河出文庫、岩波文庫からも出ています。


曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 近松 門左衛門
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 文庫


 
 醤油屋で真面目に働く徳兵衛には、将来を契った遊女のお初がいました。
 しかし、結婚のことで主人から疎まれ、友人からは裏切りにあって・・・

 特に心中の「道行」の文は名文として知られています。
 私はこの文を 、「声に出して読みたい日本語」か何かで覚えました。

 「此の世のなごり。夜もなごり。死にに行く身をたとふれば、
 あだしが原の道の霜。一足ずつに消えて行く。夢の夢こそ哀れなれ。」

 この作によって心中は美学にまで高まり、心中物がブームになりました。
 徳兵衛とお初は恋の手本となり、二人を真似る者たちも出ました。

 この物語は、実際に起きた心中事件を題材に描いています。
 「徳兵衛」と「お初」も、実在の人物だったのです。

 二人の心中事件の舞台となったのは、大阪市北区の「露天神社」です。
 通称「お初天神」ともいって、「お初と徳兵衛ブロンズ像」があります。

 ところで、私はこの作品を、角川ソフィア文庫で読みました。
 「曾根崎心中」「冥土の飛脚」「心中天の網島」と、名作三つが読めます。

 表紙に「現代語訳付き」とありますが、「原文付き」と改 めたほうがいい。
 最初に現代語訳があり、巻末に原文が付属されている、という形態なので。

 こういう形態がベストだと思います。原文から始まったら読み通せません。
 現代語訳を読んで、気に入った箇所だけ原文を参照するのがいいでしょう。


曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

曾根崎心中 冥途の飛脚 心中天の網島―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 近松 門左衛門
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2007/03
  • メディア: 文庫



 河出文庫版は、全六編収録ですが、現代語訳だけです。
 訳は分かりやすいのですが、原文が付いていないのは寂しい気がします。


現代語訳 曾根崎心中 (河出文庫)

現代語訳 曾根崎心中 (河出文庫)

  • 作者: 近松 門左衛門
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2008/01/05
  • メディア: 文庫



 岩波文庫版は、全七編収録ですが、原文と注釈だけです。
 古文が得意な人はいいでしょう。私は、現代語訳がないものは敬遠します。


曾根崎心中・冥途の飛脚 他五篇 (岩波文庫)

曾根崎心中・冥途の飛脚 他五篇 (岩波文庫)

  • 作者: 近松 門左衛門
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1984/01
  • メディア: 文庫



 角川文庫のビギナーズクラシックシリーズからも出ています。
 ビギナー向けなので、クライマックスだけがセレクトされています。





 さて、今年のテーマは18世紀。近松は17世紀から18世紀の人です。
 特に「曾根崎心中」など世話物は、18世紀の初頭に出ています。

 当時は太平の世。上方では町人が力を持ち、独自の文化を求めました。
 そして、上方を中心とする、元禄文化を生み出したのです。

 また、江戸幕府の文治政策によって、教育水準がじわじわと上がりました。
 印刷術の進歩によって、様々なジャンルの文学が興隆しました。

 元禄時代の文学を代表するのが、井原西鶴、近松門左衛門、松尾芭蕉です。
 この時代の日本は、世界的に見ても、恥ずかしくない時代だったと思います。

 さいごに。(どうせ当たるのなら)

 正月早々追突されて、車が1週間ぶりに、直って帰ってきました。
 年末の当て逃げと年初の追突と、2度の大きな当たりを取りました。

 宝くじを買っておけば良かったです。
 当たるのなら、宝くじで当たりたかった!


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