So-net無料ブログ作成
19世紀ドイツ北欧文学 ブログトップ
前の10件 | -

春のめざめ [19世紀ドイツ北欧文学]

 「春のめざめ」 F.ヴェデキント作 酒寄進一訳 (岩波文庫)

 少年少女の性の目覚めと、大人たちによる抑圧を描いた、三幕の戯曲です。
 性的な内容が問題視され、当時は上演禁止となりました。

 今年2017年2月に岩波文庫から出ました。
 訳はとても分かりやすかったです。


春のめざめ (岩波文庫)

春のめざめ (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2017/04/15
  • メディア: 文庫



 ギムナジウムの優等生のメルヒオールと、劣等生モーリッツは仲の良い友達です。
 メルヒオールはモーリッツに、子供を作る方法を図解して、それが悲劇に・・・

 同じギムナジウムの少女ヴェントラは、子供を作る方法を母親に尋ねました。
 しかし母は教えてくれず、ヴェントラは性について無知で、それが悲劇に・・・

 性を必要以上に抑圧していた、当時のドイツ社会を反映した内容です。
 そのきわどい内容が問題視され、出版当初は上演禁止となりました。

 実際、この戯曲に盛り込まれた内容は、以下の通り。(巻末「解説」から引用)
 サディズム、マゾヒズム、自慰行為、レイプ、自殺、ホモセクシュアル、人工中絶。

 どうしても、そういう衝撃的な部分に注目が集まりがちです。
 しかし私は、メルヒオールとモーリッツの素朴な会話に魅力を感じました。

 「ぼくは生まれはした。だけど、どうやって生まれてきたのかわからない。なのに
 生きていることに責任をとれっていわれてもな。」(P21)

 「人にひどいことをするよりも、ひどいことをされる方がよっぽど甘美なことだ!
 この世の幸福って、甘美な不正をわけもなく耐え忍ぶってことじゃないかな。」
 (P53)

 最後の第3幕第七場で、急にファンタジーになるところは、理解しがたかったです。
 ここで出現するモーリッツは何か? 突然現れる仮面の紳士とは何者か?

 このラストの部分がよく分からないため、もやもやしたまま終わってしまいました。
 訳注と解説が、合わせて50ページ以上あるけど、読む気がしないなあ・・・

 ヴェデキントは「地霊」「パンドラの箱」「春のめざめ」の三作を読みました。
 どれも屈折していて難解です。どれか一つを選ぶのなら、「春のめざめ」でしょう。
 「地霊」「パンドラの箱」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2017-08-10

 さいごに。(龍潭寺も良かった)

 浜名湖の旅行では、摩訶耶寺も良かったけど、直虎ゆかりの龍潭寺も良かったです。
 特に江戸初期に小堀遠州によって作られたお庭は、いつまでも見ていたかったです。

 うちの妻が歴女なので、龍潭寺と井伊家の関係を、色々教えてくれました。
 しかし、ほとんど頭に残りませんでした。ただただこのお庭の美しさが残りました。

DSCF2953-2.jpg

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

地霊・パンドラの箱 [19世紀ドイツ北欧文学]

 「地霊・パンドラの箱 ルル二部作」 ヴェデキント作 岩淵達治訳 (岩波文庫)


 世紀末を生きる奔放な女ルルが、男たちを破滅させてゆくさまを描いた戯曲です。
 「地霊」と続編の「パンドラの箱」を合わせて、ルル二部作となっています。

 1984年に岩波文庫から出ていますが、品切れになっていることが多い本です。
 今年復刊されたので、手に入れるチャンス。正直に言って、読みにくかったです。


地霊・パンドラの箱――ルル二部作 (岩波文庫 赤 429-1)

地霊・パンドラの箱――ルル二部作 (岩波文庫 赤 429-1)

  • 作者: F.ヴェデキント
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1984/12/17
  • メディア: 文庫



 「地霊」は、衛星顧問官ゴル、画家シュバルツ、編集長シェーンを渡り歩きながら、
 彼らを次々と破滅させてゆき、最後は自分自身をも破滅させてしまう悲劇です。

 ルルの周りには、多くの男が集まっていますが、彼らとの関係がよくわかりません。
 場面が展開するに従って、人間関係が明かされ、ルルの出生の秘密も分かります。

 ところが私は、その目まぐるしい展開に、なかなかついていけませんでした。
 なんで?なんで? と思っているうちに、一人死に、二人死に・・・

 そういう意味で、読みにくい戯曲でした。
 しかし、次のような気の利いたやり取りが随所にあって、楽しかったです。

 ルル  :あの人はわたしを愛してるわ。
 シェーン:なるほどそいつは致命的だ。
 ルル  :わたしを愛している・・・
 シェーン:越えがたい溝だね。

 ルルを愛することは、男にとって致命的で、二人にとって越えがたい溝になる!
 ルルはまさに「地霊」です。我々に恵みをもたらすと同時に災厄ともなります。

 「地霊」が男どもを破滅させる物語だとしたら、「パンドラの箱」はルル自身が
 破滅してゆく物語です。ルルの脱獄から始まり、さらに多彩な人物が登場します。

 愛人の力士、レズの令嬢、詐欺師、極めつけは切り裂きジャック・・・
 「パンドラの箱」をぶちまけたような、ごちゃごちゃした話で読みにくかったです。

 さて、作者の代表作「春のめざめ」は、今年の4月に岩波文庫から出ました。
 性の目覚めを描いた戯曲です。2009年に出た訳か。読みやすさを期待したい。


春のめざめ (岩波文庫)

春のめざめ (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2017/04/15
  • メディア: 文庫



 さいごに。(川内、サニブラウン、よくやった)

 男子マラソンで最後に猛追したものの、入賞を3秒差で逃し9位に終わった川内。
 瀬古さんも「引退することはない」と、めずらしく暖かい言葉をかけていました。

 それから男子200mで、サニブラウンが決勝進出したことを忘れてはいけない。
 18歳ながら、世界の強豪と堂々と渡り合った姿は、本当にすばらしかった!

nice!(5)  コメント(0) 
共通テーマ:

ヴィルヘルム・テル [19世紀ドイツ北欧文学]

 「ヴィルヘルム・テル」 シラー作 桜井政隆・桜井国隆訳 (岩波文庫)


 スイスの英雄ヴィルヘルム・テルを中心に、代官に抵抗する人民を描いた戯曲です。
 シラーの最後の完成作です。オペラなど、多くの作品に影響を与えました。

 今年2017年2月に岩波文庫から復刊されました。今が購入のチャンスです。
 初版は1929年(昭和4年)ですが、1957年に改訳されていてストレスなく読めます。


ヴィルヘルム・テル (岩波文庫 赤 410-3)

ヴィルヘルム・テル (岩波文庫 赤 410-3)

  • 作者: シラー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1957/09/05
  • メディア: 文庫



 ウーリーのヴィルヘルム・テルは、誠実で義理堅く、弓の名手としても有名でした。
 当時ウーリー州では、オーストリーの代官ゲスラーによる悪政が行われていました。

 あるときテルは、代官の手下に突然呼び止められて、逮捕されてしまいました。
 というのも、代官の「帽子を拝まなかった」ためです。

 テルをかばう人々と手下の間で騒ぎとなり、そこへゲスラー本人がやってきました。
 そして有名な一場面。「この子の頭から林檎を射おとすのだぞ。」・・・

 私はこの後、無事に林檎を射落として、めでたしめでたしとなると思っていました。
 しかし、この後もう一波乱あるのですね。この後の展開が、むしろ面白かったです。

 ゲスラーに、矢を二本持っていたことを見とがめられて、テルが答えた言葉は?
 テルはいかにして危機を脱し、いかにして伝説的英雄となったのか?

 また、テルを取り巻く人々のエピソードも印象に残りました。
 たとえば、ルーデンツとベンダ嬢、ルーデンツと老男爵、メルヒタールと父など。

 その一方で、少し盛り込みすぎだとも思いました。おなかいっぱいです。
 皇帝暗殺の話はいらないのでは? 話の焦点がぼやけたように感じました。

 さて、この名作が絶版で、時々復刊されるのを待つだけという状況は、嘆かわしい。
 ぜひどこかの文庫で、新訳を出してほしいです。

 シラーの作品で最近復刊されていない傑作に、「オルレアンの少女」があります。
 これはぜひ岩波さんで復刊してほしい。(地道に復刊リクエストをするしかないか)


オルレアンの少女 (岩波文庫)

オルレアンの少女 (岩波文庫)

  • 作者: シルレル
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1992/10
  • メディア: 文庫



 さいごに。(出勤が早くなって)

 4月から出勤が少し早くなって、娘の登校する姿が見られるようになりました。
 車で娘たちチビッコ軍団を追い越していくのが、毎朝の楽しみになりました。

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:

ヘッダ・ガーブレル [19世紀ドイツ北欧文学]

 「ヘッダ・ガーブレル」 イプセン作 原千代海訳 (岩波文庫)


 美貌で自由奔放な女が、退屈な結婚生活の中でいかに行動するかを描いた戯曲です。
 イプセン晩年の作品で、後にヘッダは多くの女優の意欲をそそる役柄となりました。

 現在、岩波文庫から出ています。訳は比較的新しくて、分かりやすかったです。
 ただ、私はイェルゲンの文末に頻出する「え?」というのが、気になりました。


ヘッダ・ガーブレル (岩波文庫)

ヘッダ・ガーブレル (岩波文庫)

  • 作者: イプセン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1996/06/17
  • メディア: 文庫



 ヒロインのヘッダは美貌で自由奔放な女で、新婚旅行ですでに退屈していました。
 夫のイェルゲンは真面目な研究者で、ヘッダの言う事なら何でも聞いてしまいます。

 ある日彼らの屋敷に、昔なじみのエルヴステード夫人が訪ねてきました。
 その日のうちに、イェルゲンのライバルであるエイレルトもやって来て・・・

 エイレルトとエルヴステード夫人の関係は? エイレルトとヘッダの関係は?
 夫イェルゲンの知らない関係が、観客に少しずつ明かされていきます。

 エイレルトとエルヴステード夫人を出し抜くため、ヘッダが取った行動は?
 そして、最後にヘッダ決断したことは?

 ヘッダは悪女です。こういう女を妻に持ってしまうと、男はたいへんです。
 しかし凡庸な夫に比べて、ヘッダはとても魅惑的に描かれています。

 ヘッダ:あたくし、たびたび思ったわ、この世の中で、あたくしに向いているのは、
     たった一つのことっきりなの。
 ブラック:(相手に近づき)、何ですか、そりゃ、いったい?
 ヘッダ:(立って外を眺めながら)退屈すること、死ぬほどね。

 こういうセリフを吐く美貌の女がいたら、彼女の方こそ犠牲者だと思ってしまう!
 ヘッダという存在は、確かに女優魂をかきたてられる役柄でしょう。

 ヘッダ:(激しい嫌悪の表情で相手を見上げ)また違う! ああ、あたしが手を
     触れるものは、何もかも滑稽で、下卑たものになっちまうのね。

 このセリフを吐いた時、おそらくヘッダは最後の決断をしていたのでしょう。
 それにしても・・・初演当時、世間に受け入れられなかった理由がよく分かります。

 ところでヘッダは、ヘッダ・テスマン夫人です。
 ところがタイトルが、未婚時代の「ヘッダ・ガーブレル」になっている所がうまい!

 さいごに。(人間関係の構築におけるストレス)

 前の職場には11年いたので、私は座っていても、色んな人が何かを聞きにきました。
 4月から私はあちこち歩き回って、色んな人にあらゆることを聞きまくっています。

 ところが、相手がどういう人なのかまだよく分からないので、とても気を使います。
 相手のちょっとした反応が気になり、ストレスがたまります。ああ胃が痛い!

nice!(4)  コメント(0) 
共通テーマ:

古代への情熱 [19世紀ドイツ北欧文学]

 「古代への情熱 シュリーマン自伝」 シュリーマン著 関楠生訳 (新潮文庫)


 ホメロスの叙事詩に憧れ、トロイアやミケーネを発掘したシュリーマンの自伝です。
 著者の「イーリオス」に含まれていた自伝を、一般向けに補ったものです。

 新潮文庫と岩波文庫から出ています。どちらも訳は古めですが、問題ありません。
 私の手元にあるのは1988年版の新潮文庫。この名著がわずか280円でした。


古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)

古代への情熱―シュリーマン自伝 (新潮文庫)

  • 作者: シュリーマン
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1977/09/01
  • メディア: 文庫



古代への情熱―シュリーマン自伝 (岩波文庫)

古代への情熱―シュリーマン自伝 (岩波文庫)

  • 作者: ハインリヒ シュリーマン
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1976/02/16
  • メディア: 文庫



 「トロイア戦争」といったら、この人でしょう。
 18か国語を次々とマスターして、商売人として大成功した男。

 子供の頃の壮大な夢を、大人になってから見事に実現した男。
 トロイアでプリアモスの財宝を、ミケーネでアガメムノンの財宝を発見した男。

 伝説的な考古学者シュリーマンの、自伝と遺跡発掘の記録です。
 有名なアガメムノンのマスクなど、財宝を発見する場面にはぞくぞくします。

 しかし、それ以上に面白いのが、幼少期から商売で成功するまでの自伝です。
 本人が書いた部分なので、信ぴょう性に欠ける面はあるものの、とても面白い。

 時に、神のささやき声を聞き、時に、天啓を受ける。
 そして、時代の波に乗ってからは、次から次に大きな成功を収めていく・・・

 古代ギリシアの英雄たちに、神が付いていたように、シュリーマンにも神が
 付いていたのではないのか。もしそうなら、やはり詩の女神ムーサだろうか。

 「彼にとってはホメ―ロスの言葉は福音書であり、彼は堅くそれを信仰して
 いた」(P50)幼少の頃に読んだホメロスが、常に彼を導いていたようです。

 さて、よく学校で聞かされる有名な逸話に、彼独特の語学習得法があります。
 翻訳せず、文法にはかまわず、ひたすら音読し、暗唱していく・・・

 私も中学校の時に、そのような話を聞きましたが、実感が湧きませんでした。
 わずか6週間で言語をマスターしてしまう人を、引き合いに出されてもねえ。

 中にはこの自伝を「嘘ばっか」と言う人もいるし、実際嘘も混じっているらしい。
 本当は、商売が成功した後、遺跡発掘を思いついたというけど、信じたくない。

 幼少期に読んだホメロスが、何十年ものちに、彼をホメロスの世界に導いた。
 そう信じたいです。これこそ、正真正銘の、男のロマンなのだから。

 さいごに。(避難所生活)

 熊本の妹の住居は築40年。本震によって傾いて、退去命令が出たとのことです。
 4月初旬に引っ越しが終わったばかりなのに、避難所生活が始まりました。

 大丈夫だから安心してほしいと言いますが・・・
 毎日当たり前のように過ごしている我々の生活が、とてもありがたく思えます。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:

ジョゼフ・フーシェ [19世紀ドイツ北欧文学]

 「ジョゼフ・フーシェ」 ツヴァイク作 高橋禎二・秋山英夫訳 (岩波文庫)


 仏革命から続く混乱期に、秘密警察を使ってのし上がったフーシェの伝記です。
 バルザックの小説「暗黒事件」から、大きな影響を受けたと言われています。

 岩波文庫から出ています。1951年に出た旧訳を、秋山氏が修正したものです。
 文章は分かりやすくて、ツヴァイク特有の味わいがありました。


ジョゼフ・フーシェ―ある政治的人間の肖像 (岩波文庫 赤 437-4)

ジョゼフ・フーシェ―ある政治的人間の肖像 (岩波文庫 赤 437-4)

  • 作者: シュテファン・ツワイク
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1979/03/16
  • メディア: 文庫



 かつてロベスピエールと親交を結びながら、後には彼を破滅に追いやった男。
 かつてバラーによって恩を施されながら、後には彼をパリから追放した男。

 皇帝ナポレオンのもとで重用されながら、その皇帝を失脚に導いた男。
 王に 、共和政府に、総裁政府に、統領政府に、皇帝に、再び王に仕えた男。

 この作品の副題は「ある政治的人間の肖像」です。
 フーシェは混乱期を謀略によって切り抜けた、まさに「政治的人間」でした。

 ライバルが争っている間は態度は保留して、こっそり情勢を窺っています。
 決着がほとんどついたところで、突然登場して勝ち馬に乗ってしまいます。

 日和見主義? いえいえ、もっとひどい。これは、あと出しジャンケンです。
 この戦術で、負けるはずはありません。

 情勢を見極めるために、フーシェが存分に活用したのが秘密警察です。
 フーシェといえば、秘密警察。秘密警察といえば、フーシェ。

 フーシェは秘密警察を使い、自分のための巨大で緻密な情報網を組織します。
 そしてフーシェは秘密警察を使い、皇帝に挑戦さえしてしまう!

 特に面白かったのは、 警務大臣フーシェと皇帝ナポレオンの闘争でした。
 この二人の関係は、実に興味深いです。

 「心の中では嫌いで嫌いでたまらないのに、ただただ反対の両極の牽引性に
 よって結ばれて、二人は互いに相手を利用していたのである。」(P215)

 「十年にわたるはげしい敵意が、人と人とを結びつけるありさまは、
 生半可な友情以上にふしぎなものがある。」(P325)

 ところで、フーシェの行動で、どうもよく分からないことがあります。
 ようやく総裁の地位につきながら、なぜあっさりと王政に譲ったのか?

 それは、ナポレオンが没落して、フーシェの勝運も尽きたからではないか。
 ナポレオンの運気とフーシェの運気は、補い合っていたのではないか。

 さて、作者ツヴァイクの文章は、とても味わい深かったです。
 かみしめながら少しずつ読んだため、なかなか進みませんでした。

 ツヴァイクにはもうひとつ、フランス革命期の伝記があります。
 「マリー・アントワネット」です。読むのが楽しみです。


マリー・アントワネット 上 (角川文庫)

マリー・アントワネット 上 (角川文庫)

  • 作者: シュテファン ツヴァイク
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2007/01
  • メディア: 文庫



 私がフーシェに興味を持ったのは、この本からです。オススメです。
 「ナポレオン フーシェ タレーラン」鹿島茂(講談社学術文庫)
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2012-08-24

 ナポレオン、フーシェ、タレーラン。彼らがこれほど人を魅了するのはなぜか。
 それは、その偉業もさることながら、彼らが大ばくちを打ったからではないか。
 
 フランス、ヨーロッパ、世界を相手に、彼らは途方もなくでっかい大ばくちを
 打ったが、そのことが我々(特に男たち)の心を燃えさせるのではないか・・・

 さいごに。(シュート2本)

 サッカー大会の第2戦も、わずか15分の出場でした。
 今回は2本のシュートを放ちました。しかし、ボテボテのシュートでした。

 もう1人のFWに「先輩のパスに合わせられなくてすみません」と言われた。
 パスじゃない。あれはシュートだっちゅーに・・・試合は完敗。

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

愉しき放浪児 [19世紀ドイツ北欧文学]

 「改訳 愉しき放浪児」 アイヒェンドルフ作 関泰祐訳 (岩波文庫)


 バイオリン片手に運試しの旅に出たのらくら者の、恋と冒険の物語です。
 ドイツロマン主義作家アイヒェンドルフの代表作です。

 「改訳」とありますが、騙されてはいけません。1952年の訳です。
 もとの訳はなんと1938年。しかも旧字体。読みにくかったです。


愉しき放浪児 (岩波文庫)

愉しき放浪児 (岩波文庫)

  • 作者: アイヒェンドルフ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1952/11/05
  • メディア: 文庫



 ある朝、寝坊して父に叱られた「ぼく」は、バイオリン片手に旅に出ました。
 道を歩いて歌っていると、二人の美しい令嬢に気に入られました。

 彼女たちの馬車の荷台に乘って、ウィーンの大きな屋敷にやってきました。
 「ぼく」は美しい令嬢が忘れられず・・・いったい彼女は何者だったのか?

 今度はイタリア目指して歩いていると、二人の画家に気に入られました。
 しかし二人は失踪して・・・いったい彼らは何者だったのか?

 というように、様々な謎が重なって、もやもやしたまま物語は進行します。
 そして謎は、最後の第10章で、すべて明かされるのですが・・・

 恥を忍んで打ち明けますが、私にはこの種明かしがよく分かりませんでした。
 第10章を何度読んでも、人物の関係がのみこめませんでした。

 巻末の「解説」を読んで、ようやく分かってきました。
 文章も分かりにくいし、話の筋もつかみにくかったです。

 さらに、根本的な違和感がありました。
 それは、主人公に対する、次のような違和感です。

 怠け者が、いいかげんに暮らしていたため、転落していくのなら話は分かります。
 怠け者が、いいかげんに暮らしていながら、とんとん拍子にいってしまうとは!

 主人公同様、作者もまたノウテンキだったのではないか、と思ってしまいました。
 全体的に、ファンタジーっぽい作品でした。

 さて、この作品は先月岩波文庫から復刊されたばかりです。買うなら今でしょう。
 ほかに、「聖アントワヌの誘惑」「贋金つくり」などを、私は購入しました。


聖アントワヌの誘惑 (岩波文庫 赤 538-6)

聖アントワヌの誘惑 (岩波文庫 赤 538-6)

  • 作者: フローベール
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1986/07
  • メディア: 文庫



贋金つくり (上) (岩波文庫)

贋金つくり (上) (岩波文庫)

  • 作者: アンドレ・ジイド
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1962/12/16
  • メディア: 文庫



さいごに。(オトキソ新シリーズ)

4月から、「大人の基礎英語」の新シリーズが始まります。楽しみです。
舞台はサイパン。主人公は新たに野村佑香。今回も期待が持てます。


nice!(1)  コメント(0) 
共通テーマ:

村のロメオとユリア [19世紀ドイツ北欧文学]

 「村のロメオとユリア」 ケラー作 草間平作訳 (岩波文庫)


 お互いに敵として争う農夫を父に持つ、ある青年と少女の悲恋の物語です。
 「緑のハインリヒ」で有名なケラーの、短編小説の傑作です。

 岩波文庫から7月に復刊されたばかりです。
 初訳はなんと大正7年。改訳はされていますが、古くて読みにくいです。


村のロメオとユリア (岩波文庫 赤 425-5)

村のロメオとユリア (岩波文庫 赤 425-5)

  • 作者: ケラー
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1972/05
  • メディア: 文庫



 ある村に2人の働き者の農夫がいました。
 一方には男の子、一方には女の子がいて、小さい頃は仲良く遊んでいました。

 しかし、2人の農夫は訴訟で争うようになると、没落の一途をたどりました。
 男の子と女の子は敵同士となり、会うことさえできなくなりました。

 子供たちが偶然再会したとき、すでに2人は美しい男女に成長していました。
 2人は恋に落ちましたが、父親同士は醜い争いを続けていて・・・

 「ロミオとジュリエット」のような、悲劇的な結末は覚悟していました。
 しかし、あんなふうに、破滅に向かって行進していくことはなかった。

 「哀れな若者たちは、彼らに許されたこの一日の間に、愛のあらゆる形式と気分
 とを経験し、惜しくも失われた青春の日を取り返さねばならなかったばかりでは
 なく、なお命をささげてこの情熱の結末をも先取りせねばならなかった」(P96)

 わずか1日の中に全生涯をささげるという生き方は、確かに魅力的です。
 しかし、死んだら意味がないだろ、と私は思ってしまう。

 さて、ケラーといったら、やはり「緑のハインリヒ」でしょう。
 この傑作が、岩波文庫でずっと品切れ状態。新訳化を強く望む!

 ところで、岩波版「緑のハインリヒ」は、新版でしょうか、旧版でしょうか。
 ケラー自身が、新旧二つのバージョンを作ったのですが、結末が全く違うのです。

 さいごに。(セミ取り)

 娘と、向かいの公園でセミ取りをしました。
 私の収穫は0.しかし娘は、自力で2匹捕まえました。

セミ.jpg

nice!(3)  コメント(0) 
共通テーマ:

19世紀ドイツ文学のベスト20を選びました(2) [19世紀ドイツ北欧文学]

 こんな「 文学全集 第Ⅳ集 19世紀ドイツ編 」を作りたい!


 前回、「 文学全集 第Ⅳ集 19世紀ドイツ北欧編 」を、暫定的に作りました。
 「暫定的」といったのは、前回のラインナップが、少ししょぼかったから。

 では、19世紀の「ドイツ文学」で、ベスト20を選ぶとしたらどうなるのか?
 品切れのため自分が読んでいない(内容は知っている)本を含めて、選びました。

 今回は、文句なしの傑作ぞろいです。
 ただし、品切れの本や、訳が古い本ばかりになってしまいました。
 タイトルの◎は、前回のベスト20に入っている本です。

 1 ◎「青い花」 ノヴァーリス (1802)
  → ドイツロマン主義の大傑作。岩波で購入可。

 2 「ヴィルヘルム・テル」 シラー (1804)
  → シラーの戯曲の大傑作。わが子の頭上のりんごを射る話。品切れ。

 3 「こわれがめ」 クライスト (1808)
  → ドイツ喜劇の大傑作。品切れ。

 4 ◎「親和力」 ゲーテ (1809)
  → ゲーテ晩年の大傑作。講談社文芸文庫で購入可。

 5 「悪魔の霊液」 ホフマン (1815)
  → ドイツロマン主義の世界的名作。品切れ。

 6 「サッポー」 グリルパルツァー (1818)
  → オーストリア最大の劇作家による最高傑作。品切れ。

 7 「愉しい放蕩児」 アイヒェンドルフ (1826)
  → 愉快な長編小説の大傑作。品切れ。

 8 ◎「ファウスト 1・2」 ゲーテ (1808)(1832)
  → 問答無用の世界的な名作。集英社・岩波・新潮などで購入可。

 9 「画家ノルテン」 メーリケ (1832)
  → ドイツ教養小説の大傑作。品切れ。

10 ◎「ダントンの死」 ビューヒナー (1835)
  → ドイツ文学史で決して外せない戯曲の大傑作。岩波で購入可。

11 「ニーベルンゲンの指輪」 ヴァーグナー (1853)
  → 歌劇の帝王による最大の歌劇。品切れ。

12 「ギューゲスとその指輪」 ヘッベル (1856)
  → ドイツ最大の劇作家による最高傑作。品切れ。

13 ◎「晩夏」 シュティフター (1857)
  → ドイツ教養小説の大傑作。ちくまで購入可。

14 「ユルク・イェナッチェ」 C・F・マイヤー (1876)
  → 当時一世を風靡した大傑作。品切れ。

15 「緑のハインリヒ」 ケラー (1879)
  → ドイツ教養小説の大傑作。品切れ。

16 「白馬の騎手」 シュトルム (1888)
  → 「みずうみ」で有名な作者の晩年の最高傑作。品切れ。

17 「職工」 ハウプトマン (1892)
  → 当時一世を風靡した社会劇の大傑作。品切れ。

18 ◎「罪なき罪(エフィ・ブリースト)」 フォンターネ (1895)
  → 社会小説の大傑作。岩波で購入可だが、訳が古すぎる。

19 「地霊」 ヴェーデキント (1895)
  → 性を描いた悲劇の大傑作。品切れ。

20 「輪舞」 シュニッツラー (1900)
  → ユーモラスな戯曲の大傑作。品切れ。


 以上、20作中14作が、品切れ状態という悲しさ!
 今後「罪なき罪」も品切れになるだろうから、ますます不便になるでしょう。

 きっと売れないのだろうが、こういう作品が常に手に入るようになってほしい。
 実は、ベスト20に入れたかった作品が、ほかにもたくさんあります。
 たとえば・・・

・ ゲーテの 「ヴィルヘルム・マイスターの遍歴時代」 と 「詩と真実」。
・ シラーの 「オルレアンの少女」 と 「メッスィーナの花嫁」。
・ ホフマンの 「牡猫ムルの人生観」 と短編集。
・ クライストの 「ペンテジレーア」 と 「ホンブルクの公子」。
・ アイヒェンドルフの 「予感と現在」 と 「大理石像」。
・ グリルバルツァーの 「祖先の女」 と 「金羊毛」。
・ ヘッベルの 「マリーア・マクダレーネ」 と 「ヘローデスとマリアムネ」。
・ マイヤーの 「フッテン最後の日」。
・ ニーチェの 「ツァラトゥストラはかく語りき」。
・ ハウプトマンの 「日の出前」 と 「沈んだ鐘」。
・ シュニッツラーの 「アナトール」 と 「ベルタ・ガルラン夫人」。
・ ヴェーデキントの 「春のめざめ」。

 さて、2013年も、残るところあと1ヶ月半です。
 今後、マンやヘッセやカロッサなど、20世紀ドイツ文学を読むつもりです。

 さいごに。(早かったガッツポーズ)

 職場のサッカー大会、最終戦もフル出場。
 しかも、前半、相手のゴール前で、パスがきました。

 迷わずシュート。そして迷わずガッツポーズ。
 しかし、ボールはそれて、枠の外へ。慌ててガッツポーズを引っ込めました。
 この試合も負けて、今年は予選リーグ3戦全敗。でも、楽しかった。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:

19世紀ドイツ北欧文学のベスト20を選びました [19世紀ドイツ北欧文学]

 「文学全集 第Ⅳ集 19世紀ドイツ北欧編」


 文庫本で自分だけの文学全集をそろえることが、このブログの目標です。
 すでに、第Ⅰ集から第Ⅲ集は完成済みです。

 第Ⅰ集「19世紀フランス編」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-10-23
 第Ⅱ集「19世紀イギリス編」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-08-04
 第Ⅲ集「19世紀ロシア編」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2012-12-22

 2013年は「ドイツの年」と勝手に決めて、ドイツ文学を中心に読んでいます。
 ようやく、19世紀のドイツ文学について、まとめる時期がきたようです。

 第Ⅳ集は、「19世紀ドイツ北欧編」として、以下のように決めました。
 今回も20作選びましたが・・・今回は暫定的なものとしたいです。
 理由はのちほど。では、とりあえず第Ⅳ集を紹介します。

 1 「青い花」ノヴァーリス(1802年)岩波800円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2012-11-04
 2 「親和力」ゲーテ(1809年)講談文芸1575円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-08-04
 3 「チリの地震 クライスト短編集」クライスト(1810年)河出800円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-02-02
 4 「黄金の壺 マドモワゼル・ド・スキュデリ」ホフマン(1815年)古典新訳781円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-03-17
 5 「グリム童話(上)(下)」グリム兄弟(1815年)ちくま800円+640円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-02-17
 6 「大理石像・デュランデ城悲歌」アイヒェンドルフ(1819年)岩波480円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-03-20
 7 「ホフマン短篇集」ホフマン(1821年)岩波780円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-11-24
 8 「ファウスト第一部・第二部」ゲーテ(1832年)集英社686円+933円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-06-25-1
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-07-01
 9 「ダントンの死」ビューヒナー(1935年)岩波900円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-09-09
10 「ユーディット」ヘッベル(1840年)岩波540円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-04-11
11 「さすらいのオランダ人 タンホイザア」ワアグナア(1841年)岩波540円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-04-02
12 「ウィーンの辻音楽師」グリルパルツァー(1848年)岩波480円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-12-30
13 「みずうみ」シュトルム(1851年)岩波460円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2011-11-18
14 「天と地との間」オット・ルートヴィヒ(1856年)岩波780円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-05-09
15 「晩夏」シュティフター(1857年)ちくま1300円+1500円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-06-02
16 「人形の家」イプセン(1879年)岩波460円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-04-25
17 「幽霊」イプセン(1881年)岩波460円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-09-28
18 「花・死人に口なし」シュニッツラー(1894年)岩波720円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-05-03
19 「罪なき罪(エフィ・ブリースト)」フォンターネ(1895年)岩波560円+700円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-04-21
20 「クオ・ワディス」シェンキェヴィチ(1896年)岩波800円+800円+780円
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-10-09
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-10-12

 以上、今回選出の20巻は、計26冊で19361円。税込みで20289円でした。
 自分で選んでおいてなんですが、この巻はしょぼいです。

 もちろん、それなりの作品をそろえてあります。
 しかし、フランス編・イギリス編・ロシア編に比べて、だいぶ見劣りがします。

 なぜそうなったのか?
 それは、ドイツ文学で文庫化されている作品が少ないからです。

 19世紀ドイツに、良い作品がなかったわけでは、決してありません。
 文庫化されていても、品切れの本ばかりなので、セレクトできないのです。

 また、ベスト20の作品の中には、何十年も前に出た本もあります。
 訳は古いし、活字は読みにくいし・・・

 納得できないことが多いので、今回のセレクトは暫定的なものとします。
 では改めて、ひとつひとつコメントをしていきましょう。

 1 「青い花」ノヴァーリス(1802年)
  → これは文句なし。名作だし、訳も良かった。

 2 「親和力」ゲーテ(1809年)
  → これも文句なしでしょう。名作だし、訳も良かった。

 3 「チリの地震 クライスト短編集」クライスト(1810年)
  → クライストといえば、「こわれがめ」(品切れ)でしょう。

 4 「黄金の壺 マドモワゼル・ド・スキュデリ」ホフマン(1815年)
  → ホフマンには「悪魔の霊液」ほか、まだまだ入れたい作品がある。

 5 「グリム童話(上)(下)」グリム兄弟(1815年)
  → 童話がセレクトされてしまうなんて・・・

 6 「大理石像・デュランデ城悲歌」アイヒェンドルフ(1819年)
  → アイヒェンドルフといえば、「愉しい放蕩児」(品切れ)でしょう。

 7 「ホフマン短篇集」ホフマン(1821年)
  → 「牡猫ムルの人生観」(品切れ)とか、ほかに選ぶべき作品がある。

 8 「ファウスト第一部・第二部」ゲーテ(1832年)
  → これは文句なし。選ばなかったら、私はずばりアホでしょう。

 9 「ダントンの死」ビューヒナー(1935年)
  → これも文句なし。よくぞ復刊してくれた。

10 「ユーディット」ヘッベル(1840年)
  → 確かに名作。だがヘッベルには、まだほかに選ぶべき作品がある。

11 「さすらいのオランダ人 タンホイザア」ワアグナア(1841年)
  → ワーグナーから、本当は「ニーベルンゲンの指輪」を選びたい。

12 「ウィーンの辻音楽師」グリルパルツァー(1848年)
  → グリルバルツァーの最高傑作は、「サッポー」(品切れ)だという。

13 「みずうみ」シュトルム(1851年)
  → シュトルムの最高傑作は、「白馬の騎手」(品切れ)だという。

14 「天と地との間」オット・ルートヴィヒ(1856年)
  → これを入れるんだったら、ほかに選ぶべき作品があるでしょう。

15 「晩夏」シュティフター(1857年)
  → これは文句なし。訳も良かった。地味だが外せない作品でしょう。

16 「人形の家」イプセン(1879年)
  → 文句ない名作だが、イプセンはノルウェーの作家。

17 「幽霊」イプセン(1881年)
  → ノルウェーの作家を二つも入れるのは、苦肉の策だった。

18 「花・死人に口なし」シュニッツラー(1894年)
  → シュニッツラーといえば、「輪舞」(品切れ)でしょう。

19 「罪なき罪(エフィ・ブリースト)」フォンターネ(1895年)
  → これも外せない作品。ただし、訳が古くて実に読みにくい。

20 「クオ・ワディス」シェンキェヴィチ(1896年)
  → 文句ない名作。だが、シェンキェヴィチはポーランドの作家。

 本音を言えば、ドイツ文学だけでまとめたかったです。
 文庫化されていない作品も入れたら、ドイツ文学だけでまとまるはずです。

 「悪魔の霊液」や「緑のハインリヒ」を入れて、ベストセレクションを考えたい。
 次回はそれを考えよう。ああ、次回が楽しみだ。

 さいごに。(牛丼の『キチ』)

 しばらく前に、牛丼屋へ行きました。牛丼には、大・中・小がありました。
 「おれは大」と私。「わたしは小」と妻。「わたしはキチ」と娘。
 「キチ?」と聞くと、「牛丼のキチ!」と娘。

 実は、少し前に3人で、おみくじをやって、大吉・小吉・吉を出したのです。
 だから娘は、牛丼にも、大と小と吉があると思っていたのでした。
 (結局娘は、牛丼の小を注文しました)

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:
前の10件 | - 19世紀ドイツ北欧文学 ブログトップ