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だって、欲しいんだもん! [日本の現代文学]

 「だって、欲しいんだもん!」 中村うさぎ (角川文庫)


 買い物依存症について書いたエッセイです。副題は「借金女王のビンボー日記」。
 中村うさぎの最初の作品で、角川文庫から出ていましたが、現在は絶版です。


だって、欲しいんだもん!―借金女王のビンボー日記 (角川文庫)

だって、欲しいんだもん!―借金女王のビンボー日記 (角川文庫)

  • 作者: 中村 うさぎ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1999/01
  • メディア: 文庫



 電話を止められ、ガスを止められ、しかし、買い物はするし、旅行にも行く。
 住み慣れた杉並区を、税金滞納のまま飛び出し、憧れの港区南麻布へ引越し。

 夜逃げ同然にもかかわらず、カーテンに75万円、ソファーセットに90万円。
 シャネル、エルメス等、ブランドを買い漁り、今月の支払いは450万円・・・

 「抱腹絶倒エッセイ」と紹介されていますが、笑えたのは前半だけでした。
 しばしば呆然とし、やがて恐ろしくなり、最後には悲しくなりました。

 本人も病んでいるが、社会も病んでいます。
 アメ ックスよ、年収400万で、毎月の限度額が300万って、どういうことか。

 しかもアメックスよ、限度額を600万円に増やしてどうする?
 「金遣え、金遣え、そして皆で地獄に行こう。」(P119)

 このエッセイでは、浪費ネタはもちろん、シモネタも絶好調です。
 特に「酒と泪(なみだ)とケツの穴」の章は、サイコー(サイテー?)です。

 「(酒を)呑まないんなら、代わりに、ケツの穴を見せてもらおう」
 友人は冗談で言ったはずだが・・・以後、彼女のあだ名は「肛門様」に・・・

 ところで、中村うさぎは、どうして買い物依存症になってしまったのか?
 それは、「うさぎの行きあたりばったり人生」を読むと分かります。

 1994年、シャネルのお店で60万円のコートを買ったとき・・・
 「ありがとうございます」と言って、店員が頭を下げたその瞬間・・・

 この本の最大の欠点は、2000年までのことしか書いてないことです。
 それ以後の人生が面白いのに!

 整形、風俗体験、HK(閉経)B48、心肺停止については書かれていません。
 ゲイの夫のことも書いてありません。ぜひ、増補改訂版を出してほしい。


うさぎの行きあたりばったり人生 (角川文庫)

うさぎの行きあたりばったり人生 (角川文庫)

  • 作者: 中村 うさぎ
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 文庫



 さて、私の中で、林真理子と中村うさぎはイメージが重なります。
 二人ともほぼ同世代で、OLからコピーライターを経て成功した作家です。

 また、エッセイで書いている内容も少し似ています。
 林真理子をもっと過激にして、もっと下品にすると、中村うさぎになる?
 「野心のすすめ」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2017-08-13

 さいごに。(LEDから普通の電球へ)

 1~2年前に、高いお金を出して、家の電球の多くをLEDにしました。
 売り手は、「10年もつから高くない」と言っていましたが・・・嘘ばっか!

 LEDの電球が、次から次に切れてしまう。ネットでも、そういう投稿が多い。
 うちでは、LEDが切れたあとには、再び、これまでの安い電球を入れています。

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