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青い鳥 [20世紀フランス文学]

 「青い鳥」 メーテルリンク作 江國香織訳 (新潮文庫)


 ティルティルとミティルの兄妹が、幸せの青い鳥を探して冒険する物語です。
 ベルギーのノーベル文学賞作家による童話劇で、何度も映画になりました。

 2016年に講談社文庫から出た江國香織訳は、童話劇が小説化されています。
 訳は新しいためとても分かりやすく、挿し絵も多くてオススメです。


青い鳥 (講談社文庫)

青い鳥 (講談社文庫)

  • 作者: モーリス・メーテルリンク
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2016/12/15
  • メディア: 文庫



 クリスマス・イブ、小さな家にティルティルとミティルという兄妹がいました。
 そこへ醜い妖精ベリリュンヌがやってきて、2人に言いました。

 「どうやらお前たちに、ちゃんとした青い鳥を探しに行ってもらわなきゃならない
 ようだね」(P20)

 そして妖精は、ダイヤモンドの付いた帽子を、ティルティルに渡しました。
 それは、「物事の内側に隠れているものが見えるようになる」と言います。

 こうして2人の兄妹の旅が始まりました。「光」が2人を導いてくれます。
 「記憶の国」「夜の城」「月夜の森」「幸福の館」「墓地」「未来の王国」・・・

 メーテルリンクは霊魂の神秘をさぐる戯曲家で、これは夢幻劇の精髄だそうです。
 たとえば、次のような部分に、スピリチュアルな面が出ていると思います。

 「私たちはどこにも行っていないわ。おなじ場所にいるの。あなたの、物の見方が
 変わっただけよ。物事の本質を見ているの。」(P180)

 幸福は私たちの周りに満ちている、だけど、そういう大事なことは目に見えない、
 というような教訓が、至る所で示されています。「星の王子さま」と似ています。

 そして、幸せの青い鳥がどこにいたかというと・・・この結末は、あまりにも有名。
 物語を通して、幸せとは何かを、じっくりと考えさせられました。

 ところで、講談社文庫の江國訳は、英訳書を底本にしています。つまり重訳です。
 それゆえ、新潮文庫の堀口大學訳を選ぶという人もいます。堀口は仏文学者なので。

 堀口訳の方が原作に忠実だと思います。もちろん、童話劇の形そのままです。
 やっぱり表記は「チルチル」と「ミチル」でしょうという人も、こちらをどうぞ。


青い鳥 (新潮文庫 メ-3-1)

青い鳥 (新潮文庫 メ-3-1)

  • 作者: メーテルリンク
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 1960/03/22
  • メディア: 文庫



 さいごに。(おんぶは卒業してほしい)

 娘は小5にもなって、いまだに時々、私におぶさってきます。
 体重が重くなっているので、50歳の私にはキツイ。そろそろ卒業してほしい。

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