美亜へ贈る真珠 [日本の現代文学]
「美亜へ贈る真珠」 梶尾真治 (ハヤカワ文庫)
「時間と恋愛」をテーマにしたSF作品の原点となった、全8編の短編集です。
「君の名は。」等で注目される「時尼に関する覚え書」が、収録されています。
昨年2016年に話題になったため、ハヤカワ文庫から新版が出ました。
長い間文庫では読めなかった作品ばかりなので、とても嬉しいです。
『時尼(じにぃ)に関する覚え書』は、出会うたびに若返る女性を描いた物語です。
保仁(やすひと)は、会うたびに若返る時尼に、どんどん惹かれていき・・・
「時尼」とは何者か? 「そときびと」とは何か?
保仁と時尼には、いったいどんなつながりがあったのか?
わずか40ページ足らずの中に、驚きと感動がぎゅっと詰まっています。
今後も多くの作品に影響を与え続ける、古典的な傑作だと思います。
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」のアイディアが、全て含まれています。
この作品を読んだ人が、「ぼくは明日、」に厳しくなる気持ちが理解できました。
ほか、次の7編収録です。『美亜へ贈る真珠』『詩帆が去る夏』『梨湖という虚像』
『玲子の箱宇宙』『”ヒト”はかつて尼那を・・・』『江里の”時”の時』『時の果の色彩』
『美亜へ贈る真珠』は、「SFマガジン」に載って作者のデビュー作となりました。
航時機内の時間の流れは8万5000分の1で、中の1秒は外の1日にあたり・・・
『梨湖という虚像』は、亜高速で星間を飛び交う男と、梨湖という女の物語です。
梨湖は亡き婚約者を忘れられず、遠い惑星のコンピュータの中に、彼を再現し・・・
『時の果の色彩』は、奇妙な時間仮説に基づく、異色のタイムマシンものです。
時の波の長さは38年で、今を中心にプラスマイナス19年間が移動できる範囲で・・・
梶尾真治の代表作は、映画化された「黄泉がえり」でしょうか。
私は、「エマノン」シリーズが気になっています。
タイムマシンものの傑作「たんぽぽ娘」(R・F・ヤング)が復刊されていました。
これは、以前「ビブリア古書堂の事件手帖」で登場し、注目されていた作品です。
さいごに。(誰に似た?)
「パパ、こっちに来て!」と、娘の声。
「威張った言い方をするんじゃない!」と、ママさんが注意した。ここまではいい。
ところが、「あの言い方は、誰に似たんだろうねえ」というママさんに私はびっくり。
「あんたの言い方にそっくりじゃないか」なんて、言えない言えない。
「時間と恋愛」をテーマにしたSF作品の原点となった、全8編の短編集です。
「君の名は。」等で注目される「時尼に関する覚え書」が、収録されています。
昨年2016年に話題になったため、ハヤカワ文庫から新版が出ました。
長い間文庫では読めなかった作品ばかりなので、とても嬉しいです。
『時尼(じにぃ)に関する覚え書』は、出会うたびに若返る女性を描いた物語です。
保仁(やすひと)は、会うたびに若返る時尼に、どんどん惹かれていき・・・
「時尼」とは何者か? 「そときびと」とは何か?
保仁と時尼には、いったいどんなつながりがあったのか?
わずか40ページ足らずの中に、驚きと感動がぎゅっと詰まっています。
今後も多くの作品に影響を与え続ける、古典的な傑作だと思います。
「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」のアイディアが、全て含まれています。
この作品を読んだ人が、「ぼくは明日、」に厳しくなる気持ちが理解できました。
ほか、次の7編収録です。『美亜へ贈る真珠』『詩帆が去る夏』『梨湖という虚像』
『玲子の箱宇宙』『”ヒト”はかつて尼那を・・・』『江里の”時”の時』『時の果の色彩』
『美亜へ贈る真珠』は、「SFマガジン」に載って作者のデビュー作となりました。
航時機内の時間の流れは8万5000分の1で、中の1秒は外の1日にあたり・・・
『梨湖という虚像』は、亜高速で星間を飛び交う男と、梨湖という女の物語です。
梨湖は亡き婚約者を忘れられず、遠い惑星のコンピュータの中に、彼を再現し・・・
『時の果の色彩』は、奇妙な時間仮説に基づく、異色のタイムマシンものです。
時の波の長さは38年で、今を中心にプラスマイナス19年間が移動できる範囲で・・・
梶尾真治の代表作は、映画化された「黄泉がえり」でしょうか。
私は、「エマノン」シリーズが気になっています。
タイムマシンものの傑作「たんぽぽ娘」(R・F・ヤング)が復刊されていました。
これは、以前「ビブリア古書堂の事件手帖」で登場し、注目されていた作品です。
さいごに。(誰に似た?)
「パパ、こっちに来て!」と、娘の声。
「威張った言い方をするんじゃない!」と、ママさんが注意した。ここまではいい。
ところが、「あの言い方は、誰に似たんだろうねえ」というママさんに私はびっくり。
「あんたの言い方にそっくりじゃないか」なんて、言えない言えない。