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イソップ寓話集 [古代文学]

 「イソップ寓話集」 塚崎幹夫訳 (中公文庫)


 古代ギリシアのアイソーポスが語ったと伝えられる、様々な寓話を集めたものです。
 時代を経るに従って、多くの寓話が加えられ、世界中に広まっていきました。

 現在「イソップ寓話集」の決定版は、1999年刊の岩波文庫新訳版でしょう。
 411ページに471話を収録しています。訳はとても分かりやすいです。


イソップ寓話集 (岩波文庫)

イソップ寓話集 (岩波文庫)

  • 作者: イソップ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1999/03/16
  • メディア: 文庫



 私が学生のときは、1987年刊の中公文庫版が「新訳決定版」とされていました。
 358話を細かく分類して収録しています。しかし、現在は絶版です。


新訳 イソップ寓話集 (中公文庫)

新訳 イソップ寓話集 (中公文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1987/09
  • メディア: 文庫



 「カメとウサギ」「キツネとブドウ」「肉をくわえた犬」「アリとハト」
 「セミとアリ」「ライオンと恩返ししたネズミ」「野ネズミと家のネズミ」
 「悪ふざけをする羊飼い」「北風と太陽」「塩を運ぶロバ」・・・

 これらの寓話は、一度は聞いた事がある話ばかりだと思います。
 が、それはイソップ寓話のほんの一部。初めて聞く話が次から次に出てきます。

 358話もあるので、最初からひとつひとつ読んでいくと、飽きてしまいます。
 気まぐれにぱらぱらページをめくりながら、気まぐれに読んでいくのが正しい。

 ちなみにマイ・ベストは「守銭奴」(P60)です。
 わずか12行の物語ですが、ちょっとした小説になりそうです。

 「守銭奴が全財産を金に換え、金塊を作り、ある場所にうずめた。彼はそれと
 同時に心も気力もそこにうずめたのであった。・・・」

 金塊を盗まれた守銭奴が嘆くのを見て、ある人は何と言ったか?
 そしてその人は、どのような提案をしたのか?

 ついでながら、「ビーバー」(P49)も面白いです。
 人々はなぜビーバーを追うのか? ビーバーはいかにして逃げのびるのか?

 さて、中公文庫版の特徴は、明らかにイソップ作でない話を排除している点です。
 訳者はイソップに対するこだわりが強い。その思いが「はじめに」に出ています。

 作者は、「イソップ寓話」は、奴隷であったイソップの、反抗の書であると言う。
 そして、管理社会で生きる我々自身もまた奴隷である、と・・・
 (そう言われると、なんかイソップに親近感を持ってしまいます。)

 さいごに。(4×100mリレーチーム銅メダル)

 世界陸上が終って楽しみが無くなりましたが、寝不足も無くなりました。
 最も感動したのは、4×100Mリレーの日本チーム銅メダル獲得です。
 
 ケンブリッジを外して、タイムで劣る藤光を入れた。この判断がスゴイ!
 藤光はベテラン。ぎりぎりのバトンをやってのけ、3位に食い込みました。

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