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デカメロン2 [中世文学]

 「デカメロン(中巻)」 ボッカッチョ作 平川祐弘訳 (河出文庫)


 ペストから逃れた男女10人が、交代で10日間にわたって全100話を物語ったものです。
 河出文庫の平川訳が、分かりやすくてリズム感のある名訳で、オススメです。


デカメロン 中 (河出文庫)

デカメロン 中 (河出文庫)

  • 作者: ジョヴァンニ ボッカッチョ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/04/06
  • メディア: 文庫



 河出文庫「デカメロン」中巻には、第四日から第七日までの40話が収録されています。
 それぞれのテーマは以下の通り。特に第七日が傑作ぞろいです。

 第四日は「恋が不幸な結末で終わる話」、第五日は「恋がめでたい結末で終わる話」。
 第六日は「とっさの機転をきかした話」、第七日は「妻が夫をだました話」・・・

 第四日の1話は、田辺聖子による解説がとても印象的だった物語です。
 ある名門の娘が、父の従者に恋してしまったことによって、引き起こされる悲劇です。

 娘の恋心を醒まそうとして、父親が娘に与えたものは? そして娘はどうしたか?
 ヒロインのギスムンダは、「デカメロン」の中で最も強烈な人物のひとりです。

 第四日の5話は、恋人たちの悲劇です。
 殺された恋人は、愛する彼女の夢枕に立ち、遺体の埋められた場所を教えて・・・

 第五日は第四日とは一転して、恋する人々が不幸の後に、幸せな結末を迎える話。
 皮肉なことに、幸せな結末は、悲惨な結末に比べて、あまり面白みがありません。

 その中で、第五日の9話の鷹の話は、しみじみした趣のある物語です。
 全財産を失った男に、昔愛した婦人が訪れたが、手元にあるのは鷹だけで・・・

 第六日の「機転をきかした話」では、10話のチポㇽラ修道士の話が印象的でした。
 大事な天使の羽(本当はオウムの羽)を、友人に隠された時、機転をきかせて・・・

 第七日の「妻が夫をだました話」は、十日間中で最も面白いテーマです。
 どの話もみな面白いのですが、特に次の6話がオススメです。

 2話。恋人とお楽しみ中、急に夫が帰ってきたので、恋人を樽の中に隠して・・・
 4話。浮気をして締め出された妻が、井戸へ大石を投げ込み、夫を勘違いさせて・・・

 5話。妻が浮気を懺悔しに行くと、司祭様に変装した夫が出てきたので・・・
 6話。妻が恋人と過ごしていると、もう一人の男が来て、さらに夫が帰ってきて・・・

 7話。恋人と安心して過ごすために、妻は思い切った策略を用いて・・・
 8話。浮気がばれた妻は、とっさに侍女を身代わりにして・・・

 さて、次の「デカメロン(下巻)」は、いよいよ最終巻です。
 第八日から最後までが収められています。


デカメロン 下 (河出文庫)

デカメロン 下 (河出文庫)

  • 作者: ジョヴァンニ ボッカッチョ
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2017/05/08
  • メディア: 文庫



 さいごに。(プールに通う)

 娘は午後になると、片道30分かけて、友達と一緒に学校のプールに通っています。
 プールでは1時間半ほど遊んでいます。子供のエネルギーには、本当に感心します。

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