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不機嫌な果実 [日本の現代文学]

 「不機嫌な果実」 林真理子 (文春文庫)


 32歳の美しき人妻が、結婚6年目にして不倫に走り、人生を転換する物語です。
 「不倫小説の最高傑作」として有名で、石田ゆりこ主演でドラマ化されました。


不機嫌な果実 (文春文庫)

不機嫌な果実 (文春文庫)

  • 作者: 林 真理子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2001/01/10
  • メディア: 文庫



 水越麻也子は、32歳の美しい人妻です。結婚6年目で、まだ子供がいません。
 夫に対する不満から、ある日かつての恋人の野村に連絡を取りました。

 野村は、広告代理店に勤める中年の男で、すでに結婚しています。
 彼との不倫なら、いつでも引き返すことができる。

 しかし、独身の若き音楽評論家の通彦(みちひこ)と出会ってしまいました。
 彼との不倫は、野村とはまったく違う・・・

 あのみずみずしい青春小説「葡萄が目にしみる」と、なんと違うことか。
 「葡萄が目にしみる」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-11-24

 しかし、内容は違うものの、文章はやはりうまい、と思いました。
 次のような名文が、数ページおきに、さりげなく登場します。

 「可能性というのは、違う道もあり得るのだというやさしい示唆だ。が、それが
 失くなってしまった今、麻也子の前にあるのはのっぺりとした一本の日常である。」

 また、女性から見た男性観察が、とても鋭くて面白いです。
 次のような文は、男にはなかなか書けないと思います。

 「過去について、具体的なことを口にし始めるのは、男が欲情している証拠である。」
 「買い被りは、男の気持ちが既に愛情すれすれのところまで来ている何よりの証だ。」

 さて、この物語の結末は・・・やっぱりね。どうして麻也子は気付かなかったのか。
 いい歳をして「高等遊民になりたい」なんて言ってる男を、信じてはいけない!

 それにしても、この本を読んで、不倫に憧れてしまう人もいるのでは?
 女性にはあまり読んでほしくない小説です。

 ところで林真理子には、もうひとつ不倫小説「白蓮れんれん」があります。
 この勢いに乗って、読んでみたいです。


白蓮れんれん (集英社文庫)

白蓮れんれん (集英社文庫)

  • 作者: 林 真理子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2005/09/16
  • メディア: 文庫



 さいごに。(宿泊研修)

 2泊3日の宿泊研修から、娘が帰ってきました。「楽しかった!」とのこと。
 行く前は少し憂鬱そうでしたが、元気に帰ってきてよかったです。

 学校からは、こまめに一斉メールが来ました。便利な世の中になりましたね。
 「現地到着。車酔いはいませんでした」などと知らされて、ほっとしました。

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