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竹取物語 [日本の古典文学]

 「ひかりナビで読む 竹取物語」 大塚ひかり (文春文庫)
 「ビギナーズ・クラシックス 竹取物語(全)」 (角川ソフィア文庫)


 竹から生まれたかぐや姫が、人間界で育ったのち、月へ帰るまでの物語です。
 9世紀後半から10世紀前半に成立した、日本最古の物語です。作者は未詳。


ひかりナビで読む 竹取物語 (文春文庫)

ひかりナビで読む 竹取物語 (文春文庫)

  • 作者: 大塚 ひかり
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2013/12/04
  • メディア: 文庫



 「ひかりナビで読む 竹取物語」は、「原文の味とリズムを生かした逐語訳」です。
 テンポが良くてとても分かりやすく、読んでいて楽しくなってくるような名訳です。

 この本の最大の特徴は、時々「ひかりナビ」で訳文を補足説明しているところです。
 古語について、登場人物のモデル、駄洒落の意味、時代背景等がよく分かります。

 「解説」もまた興味深いです。たとえば、翁とかぐや姫の間にある性的な匂い・・・
 羽衣伝説が原話だったとすると、翁とかぐや姫は夫婦だった(?)・・・

 ただし、原文は収録されていません。
 「竹取物語」の訳だけ読みたいのなら、「ひかりナビで読む」がオススメです。


竹取物語(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

竹取物語(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/09/01
  • メディア: 文庫



 「ビギナーズ・クラシックス 竹取物語」は、訳・原文・解説・コラムがあり、
 充実しています。「竹取物語」について深く知りたいのなら、こちらがオススメ。

 解説は、「ひかりナビ」以上にマニアックです。どちらかというと通好みです。
 冒頭から、竹の神秘性や、竹取の翁と神霊の関わりなど、興味深い解説です。

 さらにコラムでは、竹の空洞は異界と人間界を結ぶ非日常の交通路であるとか、
 かぐや姫は竹の空洞を通って人間界に来た聖女だとか、民俗学的考察がすごい。

 原文は短いですが、解説とコラムで倍以上に膨らみ、おなかいっぱいになります。
 読後は、知識欲が満たされて、とても充実した気分を味わうことができます。

 「竹取物語」は、様々な文庫から、たくさんの訳が出ています。
 その中で1冊だけ選ぶなら、「ビギナーズ・クラシックス」版がオススメです。


竹取物語 (角川文庫)

竹取物語 (角川文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川グループパブリッシング
  • 発売日: 2008/07/25
  • メディア: 文庫



 数ある訳の中で捨てがたいのが、角川文庫の星新一訳。分かりやすいです。
 また、各章の最後に書かれている解説(感想?)も、味わいがあります。


かぐや姫の罪 (新人物文庫)

かぐや姫の罪 (新人物文庫)

  • 作者: 三橋 健
  • 出版社/メーカー: 中経出版
  • 発売日: 2013/08/08
  • メディア: 文庫



 「竹取物語」の謎解きに興味を持ったら、「かぐや姫の罪」がオススメです。
 訳はバッサリと省略されているので、あくまで副読本として利用したいです。

 「第二章 謎解き『竹取物語』」、「第三章 消えたかぐや姫前世譚」、
 「第四章 かぐや姫が犯した罪の意味」など、興味深い内容ばかりです。

 特に、かぐや姫の前世譚を二つ紹介した第三章は、他では読めない内容です。
 神道的な視点から、かぐや姫の前世と罪について考察していて、すばらしい。

 ところで、平安時代に成立した「竹取物語」は、日本の中古文学になります。
 しかし、世界文学史的には「古事記」「日本書紀」同様「中世文学」でしょう。

 「竹取物語」はのちに、「源氏物語」などの長編物語につながっていきます。
 小品ではありますが、日本の物語文学の出発点として、記念碑的作品です。

 さいごに。(ようやくカエル組へ)

 水泳の授業で、クロール25メートル泳げて、娘はカエル組に昇格しました。
 しかし水泳はこれでおしまい。マグロ組以外は夏休みに水泳教室があるとのこと。

 平泳ぎなら50メートル泳げるというのに。
 落ち込んでいると思いきや、本人は意外にも水泳教室を楽しみにしているようです。

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