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女ざかり [日本の現代文学]

 「女ざかり」 丸谷才一 (文春文庫)


 大新聞の論説委員である40代の南弓子が、政府の圧力に屈せず奮闘する物語です。
 1993年に出版されてベストセラーとなり、吉永小百合主演で映画にもなりました。


女ざかり (文春文庫)

女ざかり (文春文庫)

  • 作者: 丸谷 才一
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 1996/04/10
  • メディア: 文庫



 南弓子は40代でバツイチのシングルマザーで、仕事も恋もがんばっています。
 知的で美しく、多くの地位ある男たちに囲まれ、今がまさに「女ざかり」です。

 ところが、弓子の書いた単身赴任についての社説が、政府を激怒させました。
 社内での地位が危うくなった弓子は、自分の仲間たちとともに反撃に出て・・・

 もう20年以上前のことですが、話題になった時、周囲に流される形で読みました。
 ところが冒頭から引き込まれて、面白くて面白くて、いっきに読み終わりました。

 ただし物語的には、最後の首相との対決場面に拍子抜けしたように記憶しています。
 コネがあって偶然解決されたという感じで、少し物足りなかったような気がします。

 しかし、この小説の魅力は、ストーリーの面白さだけではありません。
 なんといっても、丸谷の知的なおしゃべりが、この作品の魅力を倍増しています。

 たとえば、恋人の哲学者の口を借りて開陳される「贈与論」。
 日本は贈与の文化を特色として持ち、それは古代の文化を残している証拠で・・・

 ほか様々な場面で、日本の文化・政治・社会・宗教等を鋭く批評しています。
 オオーとうなったり、クスリと笑ったりしてしまう部分が、けっこう多いです。

 さて、丸谷が亡くなったのは、ついこのあいだのような気がしますが、2012年です。
 文章の品格にこだわった作家で、あえて歴史的仮名遣いを使っていました。

 エッセイもオススメです。というより、エッセイの方がオススメだったりします。
 「文学のレッスン」「思考のレッスン」「女性対男性」などは、私の愛読書です。

 「文学のレッスン」「思考のレッスン」
  → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-10-18
 「女性対男性」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-12-12

 さいごに。(知事選)

 現知事の川勝氏は、大いにリーダーシップを発揮し、わが県を引っ張っています。
 その一方で強引さが目立ち、〇〇市長や教育委員会等と対立してきました。

 その結果、対立候補の溝口氏を、地元の保守党や元教育長などが応援しています。
 川勝氏優勢の流れの中、溝口氏支持がじわじわ広がり始め、面白くなってきました。

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