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四畳半神話大系 [日本の現代文学]

 「四畳半神話大系」 森見登美彦 (角川文庫)


 京大3回生の男が、どんなサークルに入りどんな学生生活を送ったかを描いています。
 「夜は短し歩けよ乙女」の前年に出ました。テレビアニメにもなりました。


四畳半神話大系 (角川文庫)

四畳半神話大系 (角川文庫)

  • 作者: 森見 登美彦
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2008/03/25
  • メディア: 文庫



 「大学三回生の春までの二年間、実益のあることなど何一つしていないことを断言
 しておこう。」・・・冒頭のこの一文で、いっきに物語に没入してしまいました。

 物語は4話で構成されています。冒頭は全て同じ文章で始まります。
 この構成にはちょっとした仕掛けがあって、第4話でその意味が分かります。

 「第一話 四畳半恋ノ邪魔者」は、「私」が映画サークルを選んでいた場合です。
 3回生の5月には、「私」は悪友の小津と一緒にサークルを追放されていました。

 ある夜、ラーメンの屋台で、「私」は奇妙な男に出会いました。
 「神様だよ、貴君。私は神様だ」そして、神様と名乗る男が言ったことは・・・

 次々と実現する予言。男は本当に神さまなのか?
 小津と神様の関係は? そして気になる結末は?

 「第二話 四畳半自虐的代理代理戦争」は、「私」が師匠の弟子になった場合です。
 師匠といっても樋口師匠は、ただの大学八回生で、人生を棒に振っている人物です。

 師匠に言われて、「私」と小津が誘拐しようとした「香織さん」なるものは・・・
 師匠と城ケ崎の間に何があったのか? 「自虐的代理代理戦争」とは?

 「貴君なら大丈夫だ。・・・この先二年と言わず、三年でも四年でも、きっと立派に
 棒に振ることができるだろう。私が保証する」(P149)・・・

 「第三話 四畳半甘い生活」は、「私」がソフトボールサークルに入った場合です。
 サークルの正体は宗教サークルで、そこで知り合った小津と一緒に逃げ出しました。

 悪友の小津が、ある日私の下宿に連れて来た香織さんなるものは・・・
 そして、今まで文通をしていた女性は、実は・・・

 第一話から第三話まで、小津をはじめ、明石さん、城ケ崎、師匠などが登場します。
 占い師、猫ラーメン、下鴨神社、「海底二万里」、蛾の大群なども毎回登場します。

 そして、全ての話にわたって、「私」は大学2年間を棒に振っています。
 いったい、第一話から第三話まではどのように関連しているのか?

 その答えが、「最終話 八十日間四畳半一周」ではっきりします。
 物語のタイトルがなぜ「四畳半」の「神話大系」なのかが、最終話で理解できます。

 ある朝「私」が目覚めると、ドアの向こうには同じ四畳半があって・・・
 四畳半から四畳半へと渡り歩いた「私」は、やがてこの世界の構造を理解し・・・

 非常に凝った構成です。ただし私は、凝り過ぎていると思いました。
 私的には、第一話が感服するほど面白かったので、ほかの話はいらなかったです。

 さて、森見登美彦といえば、今年「夜は短し歩けよ乙女」が映画化されたばかりです。
 主人公役が星野源となって話題となりました。私も少しだけ気になっています。

 「夜は短し歩けよ乙女」(小説)
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-03-02

 さいごに。(ママさんの新しいバッグ)

 家に見慣れないバッグがありました。ママさんの買った新しいバッグでしょうか。
 しかし、ママさんに声を掛けていいのか悪いのか、判断に迷います。

 以前、「新しいバッグ?」と聞いたら、「違うわよ。いつも何見てるの」と言われた。
 でも何も言わなかったら、「新しいバッグに気付いてくれないの」と言われそうだし。

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