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おちくぼ物語 [日本の古典文学]

 「おちくぼ物語」 田辺聖子 (文春文庫)


 継母によっていじめられていた姫君が、貴公子に救われるシンデレラストーリーです。
 10世紀末頃に、「源氏物語」に先立って成立した王朝時代の大衆小説です。

 「おちくぼ物語」は読みやすいのですが、作者によって大きくアレンジされています。
 角川文庫の「落窪物語(上・下)」などで、正確な訳を読むことができます。


おちくぼ物語 (文春文庫)

おちくぼ物語 (文春文庫)

  • 作者: 田辺 聖子
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2015/04/10
  • メディア: 文庫



落窪物語〈上〉 (角川ソフィア文庫)

落窪物語〈上〉 (角川ソフィア文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 文庫



 おちくぼ姫には身寄りがなく、継母によって落ちくぼんだ部屋に住まわされています。
 食べ物も着る物も満足に与えられず、毎日衣装縫いの仕事ばかりやらされていました。

 しかしおちくぼ姫には、阿漕(あこぎ)という機転の利く侍女がいました。
 阿漕が夫の帯刀(たてわき)に、姫君の魅力を話すと、少将にも伝わって・・・

 北の方は、いかにして二人の仲を裂こうとしたか?
 少将は、いかにしておちくぼ姫を救い出したか?

 読んでいて、ハラハラドキドキする物語です。読み始めたら止まりません。
 この本は、作者によって読みやすく書き直されているので、本当に楽しく読めます。

 さて、古典の「落窪物語」は、普通「継子いじめの物語」として紹介されます。
 おちくぼ姫をヒロインとした「シンデレラストーリー」などとも書かれています。

 しかし、田辺聖子版「おちくぼ物語」のヒロインは、侍女の阿漕でした。
 この物語は、薄幸の姫君に幸せをもたらすまでの、阿漕の活躍が描かれています。

 これは、作者田辺聖子のアレンジでしょうか。いかにも作者の好みそうな内容です。
 原作はどうなっているのでしょうか。原作にもあたってみたいです。

 ただし実際の物語は、後半にこれでもかこれでもかと、復讐が行われるとのこと。
 作者は、そういう場面をやんわりと描き、最後は大団円で終わらせました。

 また物語の途中で、「この時代の貴族の結婚は、」とか「しかし千年昔では、」など
 と、作者による解説が適度に挿入されているため、背景が理解しやすかったです。

 最近妻は、「なんて素敵にジャパネスク」が懐かしくなって、購入しました。
 彼女は昔、この小説を夢中になって読んだのだそうです。


なんて素敵にジャパネスク (集英社文庫―コバルト・シリーズ)

なんて素敵にジャパネスク (集英社文庫―コバルト・シリーズ)

  • 作者: 氷室 冴子
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1984/05
  • メディア: 文庫



 さいごに。(娘にすまないことをした)

 伊勢旅行で、助手席の娘にナビをさせました。アイフォンのアプリを使いました。
 博物館へ行く時、娘が違う方向へナビするので、疲れていた私は怒ってしまった。

 そのあと娘は、間違えないように必死で、眠いのに一生懸命ナビしていました。
 その姿がとてもいじらしくて、本当にすまないことをしてしまったと思いました。
 しかもあとで分かったのですが、博物館でのナビはアプリが間違っていたのです!

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