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エッダ グレイティルのサガ [中世文学]

 「エッダ グレティルのサガ 中世文学全集Ⅲ」 (ちくま文庫)


 エッダは神話を題材にした韻文で、サガは実際の出来事を物語った散文です。
 エッダもサガも、中世のアイスランドで成立しました。

 ちくま文庫から訳が出ていますが、どちらもそのほんの一部にすぎません。
 1971年に出た本をもとにしています。エッダは少し分かりにくかったです。


中世文学集〈3〉エッダ;グレティルのサガ (ちくま文庫)

中世文学集〈3〉エッダ;グレティルのサガ (ちくま文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1986/12
  • メディア: 文庫



 「エッダ」はキリスト教に影響される前の、素朴な時代の神話・伝説集です。
 ちくま文庫版には、さまざまな内容の15編が収録されています。

 その中で読みどころは、「レギンの歌」から始まる6編の「ジグルド」もの。
 この6編は、ドイツのジークフリート伝説と、根底でつながっています。

 ジグルドと竜のファーヴニルの戦い、レギン殺害、宝の継承、ジグルドの死、
 グドルーンとブリュンヒルド・・・「ニーベルンゲンの歌」を思い出します。

 「ジグルド」伝説は、「ヴォルスンガ・サガ」にも描かれているようです。
 しかし、この本には収録されていません。残念!

 本の後半は「グレティルのサガ」で、これは数あるサガのうちの一つです。
 実在した豪傑グレティルの生涯を描いています。

 多くの賊を倒したグレティルは、たちまち当代一の豪傑と見なされました。
 その後も、自分を狙う連中を、次々と返り討ちにしていきます。

 多くの人に讃えられ恐れられ、追放されながらも各地で歓待されました 。
 ところが、怪物グラームとの戦いのあと、少しずつ運が傾き始めます。

 結局グレティルを死へ導いたのは、豪傑でもなく怪物でもなく・・・
 殺しに次ぐ殺し。これも一つの生き方かもしれませんが、むなしすぎます。

 さて、一口にサガといっても、現代には約200編が伝わっているそうです。
 「グレティルのサガ」は、その中のたった1編にすぎないのです。

 正直に言って、この本の編集は、やや中途半端でもの足りなかったです。
 サガというものの概観をつかむためには、解説書を読む必要があります。

 山室静の「北欧神話と伝説」は、レビューの評価が高いようです。
 3月には山室静の「北欧の神話」が出るそうです。チェックしなければ。


北欧神話と伝説 (講談社学術文庫)

北欧神話と伝説 (講談社学術文庫)

  • 作者: ヴィルヘルム・グレンベック
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2009/09/10
  • メディア: 文庫



北欧の神話 (ちくま学芸文庫)

北欧の神話 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 山室 静
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2017/03/08
  • メディア: 文庫



 さいごに。(ふくらはぎがピンチ)

 3週間ほど前にふくらはぎを傷めて、その後気をつけていました。
 しかし、職場の階段を駆け上がったひょうしに、再度傷めてしまいました。

 2月26日には、娘と一緒に「スイーツラン」を走ることになっています。
 とても楽しみな大会なので、なにがなんでも治さなければ。

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