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美女と野獣 [18世紀文学]

 「美女と野獣」 ボーモン夫人著 鈴木豊訳 (角川文庫)

 フランス民話をもとにした「美女と野獣」等、子供向けに書かれた童話集です。
 以前ディズニーがアニメ化しましたが、2017年には実写版を上映するようです。

 角川文庫から出ています。訳者は大正生まれですが、易しく読みやすいです。
 新潮文庫からも、近く新訳が出るようです。


美女と野獣 (角川文庫)

美女と野獣 (角川文庫)

  • 作者: ボーモン夫人
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 1992/05
  • メディア: 文庫



 ベルの父親は森の中で迷い、野獣の城で捕らわれてしまいました。
 おまえの娘の誰かが代わりに死ぬのなら許してやろう、と野獣は言いました。

 父親思いのベルは、自ら進んで野獣の城へ行くことを決めました。
 そして、恐ろしい顔をした野獣と一緒に、城で暮らし始めますが・・・

 タイトルの「美女と野獣」は、幻想的でロマンティックな秀作です。
 絵本や映画などによって、世界中で知られています。

 だから自分はよく知っているつもりでいましたが、意外な発見もありました。
 魔法をかけた仙女は、意地悪なのではなく、良い人だったとは!

 この作品のほか、全15話が収録されています。
 一貫している教訓は、「心の美しさにこそ価値がある」ということです。

 「醜い王子さまと美しいお姫さま」「美しい娘と醜い娘」などは典型的です。
 外見がいくら良くてもダメで、心が美しくなって初めて幸せになります。

 さて、この物語集は、ボーモン夫人の代表作「子供の雑誌」からの抄訳です。
 18世紀後半の道徳が荒廃していく時代に書かれたため、少し説教くさいです。

 同じ傾向の物語を15編も読まされると、現代に生きる我々は辟易してきます。
 また、あまりにも理想的に描かれすぎているところも、少し気になります。

 それでも「美女と野獣」などの傑作は、永遠に読み継がれる魅力があります。
 また、角川文庫版には雰囲気のある挿絵が入っていて、とても楽しめました。

 さいごに。(娘の成長)

 小学校の懇談会で、「子供の成長を感じる時」について話し合われたという。
 うちのママさんは、なかなか思いつけずに、次のように言ったそうです。

 「最近、勉強をするふりをして、マンガを読んでいることがあります。」
 微妙な空気が漂ったという。確かに、成長と言えなくもないが・・・

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