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中世騎士物語 [中世文学]

 「中世騎士物語」 ブルフィンチ著 野上弥生子訳 (岩波文庫)


 アーサー王と円卓の騎士伝説を中心に、騎士物語について幅広く解説した著作です。
 19世紀の米国人ブルフィンチが、英文学の基礎知識を分かりやすく説明した本です。

 岩波文庫から出ています。初版は1942年!
 訳は古いですが、品があって分かりやすい文章でした。


中世騎士物語 (岩波文庫)

中世騎士物語 (岩波文庫)

  • 作者: ブルフィンチ
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1980/02
  • メディア: 文庫



 前半が「アーサー王とその騎士たち」、後半がウェイルズ民話「マビノジョン」。
 中世に出回った騎士伝説を、ひとつの物語として読めるようにまとめてあります。

 特に、「アーサー王とその騎士たち」は、面白い物語が多くて楽しかったです。
 アーサーが15歳で王に選出された理由は、教会の前に置かれた石に関係します。

 その石には剣が刺さっていて、王としてふさわしいものがそれを取るのだという。
 誰も抜き取ることができなかったその剣を、アーサーは難なく抜き取って・・・

 アーサー王と名剣エクスカリバ、魔術師マーリンと円卓、ガウェインの結婚、
 湖の騎士ラーンスロットと王妃、トリストラムとイゾーデの愛の媚薬の悲劇、
 聖杯伝説と聖杯探索、アーサーとラーンスロットの戦い、アーサーの死・・・

 と、内容は盛りだくさんです。知らなかった話がたくさんありました。
 どの話にもロマンがあります。小見出しを読み返すだけでワクワクしてきます。

 実は、私がこの本を知ったのは、「世界史講義録」というHPによってです。
 高校世界史の授業記録で、「世界史」好きの人々に根強い人気を誇るページです。

 この初回の授業に、「ガウェインの結婚」のエピソードが出てきます。
 アーサーがある醜い女と約束したため、ガウェインはその女と結婚したが・・・

 「うまい」と声に出てしまうくらい、上手に授業の中に盛り込まれていました。
 さいわい、この先生の講義録が第135回(!)まで公開されています。
 「世界史講義録」→ http://www.geocities.jp/timeway/

 そのほか、ラーンスロットと王妃、トリストラムとイゾーデの話は印象的でした。
 ラーンスロットもトリストラムも、完全無欠の騎士でありながら愛には勝てず・・・

 トリストラムについては、ベディエの「トリスタン・イズー物語」で有名です。
 「トリスタン・イズー物語」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-04-08

 後半の「マビノジョン」にも、アーサー王伝説が出ています。
 当時、アーサー王の物語がいかに人気を博していたかが分かります。

 アーサー王は、6世紀の伝説的な人物です。サクソン人を撃退した英雄です。
 それが広まったのは、12世紀に「ブリタニア列王史」が流行してからだそうです。

 それなら、「ブリタニア列王史」も読んでみたい、と思ったら・・・
 アマゾンでとんでもない値段でした。図書館で見かけたらパラパラと読んでみよう。


ブリタニア列王史―アーサー王ロマンス原拠の書

ブリタニア列王史―アーサー王ロマンス原拠の書

  • 作者: ジェフリーオヴモンマス
  • 出版社/メーカー: 南雲堂フェニックス
  • 発売日: 2007/09
  • メディア: 単行本



 アーサー王については、15世紀のマロリーによる「アーサー王の死」が有名です。
 ただし、現在文庫で読めるのは、そのほんの一部だけです。


アーサー王の死 (ちくま文庫―中世文学集)

アーサー王の死 (ちくま文庫―中世文学集)

  • 作者: トマス・マロリー
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1986/09
  • メディア: 文庫



 さいごに。(抜かれるばかり)

 昨日、地元の駅伝大会に出ました。3キロを5人でつなぐレースです。
 3区までは上位に入っていたのですが、4区の私が次々と抜かれてしまいました。

 女子中学生には負けないだろうと思い、並んで走っていたらすぐに置いて行かれ、
 白髪の御老人には負けないだろうと思っていたのに、やはり置いて行かれました。
 あーあ。

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