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古代文学のベスト20を選びました2 [古代文学]

 前々回、古代文学のベスト20を、独断で次のように選びました。
 古代文学ベスト20→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2016-12-27

 1 「ギルガメシュ叙事詩」(メソポタミア)●前1500年~前1000年
 2 「イリアス」ホメロス(ギリシア)●前8世紀
 3 「オデュッセイア」ホメロス(ギリシア)●前8世紀
 4 「ギリシア悲劇 アイスキュロス」(ギリシア)●前5世紀
 5 「ギリシア悲劇 ソポクレス」(ギリシア)●前5世紀
 6 「ギリシア悲劇 エウリピデス」(ギリシア)●前5世紀
 7 「歴史」ヘロドトス(ギリシア)●前5世紀
 8 「歴史」ツキディデス(ギリシア)●前5世紀
 9 「ソクラテスの弁明・クリトン」 プラトン(ギリシア)●前4世紀
10 「ガリア戦記」カエサル(ローマ)●前1世紀
11 「アエネーイス」ウェルギリウス(ローマ)●前1世紀
12 「変身物語」オウィディウス(ローマ)●1世紀
13 「史記」司馬遷(中国)●前1世紀
14 「サテュリコン」ペトロニウス(ローマ)●1世紀
15 「黄金の驢馬」アプレイウス(ローマ)●2世紀
16 「年代記」タキトゥス(ローマ)●2世紀
17 「ダフニスとクロエー」ロンゴス(ギリシア)●2世紀
18 「英雄伝」プルタルコス(ギリシア)●2世紀
19 「トロイア戦記」クイントゥス(ギリシア)●4世紀
20 「シャクンタラー姫」カーリダーサ(インド)●4世紀

 今回は、古代文学の流れを、私なりにイメージしたいと思います。
 世界文学大事典や世界史参考書等を参考にし、若干の仮説を入れました。

◎ 古代文学の流れ

 人類は文字誕生以前から、神々や英雄たちの物語を口頭で伝えてきました。
 それは継承される間に洗練され、独自の韻律を持ち、叙事詩となりました。

 前3500年頃、最古の文明の地メソポタミアで、楔形文字が生まれました。
 そこで、最古の文学「ギルガメシュ叙事詩」が、粘土板に刻まれました。

 メソポタミアは開かれているため、楔形文字は他の民族にも広がりました。
 「ギルガメシュ叙事詩」も広まり、洪水伝説は聖書にも吸収されました。

 同じころエジプトで神聖文字が生まれ、「死者の書」等が書かれました。
 エジプトは閉ざされているため、文字も文学も外へ広がりませんでした。

 ただしエジプトの特産品パピルスは、フェニキア人によって広まりました。
 パピルスはアルファベットと一緒に、地中海全域の民族に伝わったようです。

 紀元前8世紀にホメロスが「イリアス」「オデュッセイア」を作りました。
 これらのギリシア叙事詩は、紀元前6世紀になってから文字化されました。

 紀元前5世紀に、ペルシアに勝利したアテナイが、黄金期に入りました。
 演劇が発展し、アイスキュロス、ソポクレス、エウリピデスが活躍しました。

 一方、当時の事績を自由に記述するため、散文の歴史書が生まれました。
 ヘロドトスがペルシア戦争を、ツキディデスがペロポネソス戦争を記しました。

 アテナイでは哲学が興隆し、プラトンが「ソクラテスの弁明」等を残しました。
 その後、ギリシアは戦乱によって衰退し、ローマに征服されていきました。

 ローマでは紀元前1世紀にカエサルが出て、帝政への移行が始まりました。
 カエサルは軍人らしい簡潔な記述で、「ガリア戦記」等を残しました。

 初代皇帝アウグストゥスの時代から、ローマは最盛期に向かって行きました。
 時代の要請から、建国神話を題材とした「アイネーイス」が作られました。

 この時期ローマ文学は黄金期で、ウェルギリウスとホラティウスが出ました。
 「変身物語」など、ローマとギリシアの神話を集大成した作品も出ました。

 さて、西でローマが勃興していた時期に、東では中国が拡大していました。
 中国ではかなり昔から、独自の文字である漢字を使っていました。

 前1世紀に最盛期を迎えた漢は、おそらく世界一の強国でした。
 この時期、司馬遷が中国最初の正史「史記」を著し、後の規範となりました。

 アウグストゥス以降、ローマの文学は白銀時代に入りました。
 ネロなど悪名高い皇帝のもとで、享楽的で退廃的な文学を生み出しました。

 その代表が、「サテュリコン」や「黄金のロバ」などの小説です。
 また「年代記」では、歴代皇帝の暴虐な振る舞いがつづられました。

 ローマ文学が独自の発展を遂げる一方で、ギリシア文学も継承されました。
 2世紀には「ダフニスとクロエー」や、膨大な「英雄伝」が書かれました。

 五賢帝の時代が終わると、ローマは再び混乱し始めました。
 そのころスミュルナでは、クイントゥスが「トロイア戦記」を書きました。

 395年にローマ帝国が東西に分裂し、古代の輝かしい時代は終わりました。
 ちょうどその時期、インドのグプタ朝は、最盛期を迎えていました。

 インドでは昔からサンスクリット語が使われ、聖典を口伝えしてきました。
 「マハーバーラタ」が現在の形で文字化されたのは、グプタ朝時代です。

 その頃が、サンスクリット文学の黄金期でもありました。
 カーリダーサが出て、「シャクンタラー」などの名作を残しました。 

 以上、ギリシアとローマの文学が中心になります。
 古代は長大な時間が流れているので、イメージをつかみにくかったです。

◎ 今年のテーマ

 今年の読書のテーマは、『中世文学』です。
 実は昨年、『古代&中世文学』をテーマにしていたのですが、甘かった!

 古代の歴史書は大作が多く、読みにくいため、なかなか進みませんでした。
 「内乱記」「同時代史」「春秋左氏伝」等は、まだ読んでいません。

 今年は、主に中世文学を読んでいきたいと思っています。
 「デカメロン」「カンタベリー物語」「アーサー王物語」等を読む予定です。


◎ さいごに。(ラスコー展)

 昨年の終わりに「ラスコー展」に行きました。意外とすいていました。
 メインである壁画のレプリカは、思ったより少なかったです。

 しかし良かったことは、フラッシュ無しなら撮影自由ということ。
 室内に強いカメラを持っていったので、たくさん撮ってきました。

DSCF2665-2.jpg
DSCF2658-2.jpg

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りんごあめ

あけましておめでとうございます。
中世文学、待ち遠しいです!
大好きな時代なので…
今年もike-pyonさんの書評と、お嬢さまのかわいらしい一コマを楽しみにしております。
by りんごあめ (2017-01-04 15:41) 

ike-pyon

りんごあめさん、さっそくコメントをありがとうございます。
今年もよろしくお願いします。
by ike-pyon (2017-01-05 14:06) 

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