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マイナス・ゼロ [日本の現代文学]

 「マイナス・ゼロ」 広瀬正 (集英社)


 昭和を舞台に、タイムマシンとタイムパラドックスを扱ったSF長編小説です。
 広瀬正の代表作で名作中の名作です。日本のタイムトラベル小説の金字塔です。

 長い間、入手困難な本でしたが、2008年に改定新版が出ました。
 2008年本屋大賞の「この文庫を復刊せよ!」で、1位の票を得たためです。


マイナス・ゼロ (集英社文庫)

マイナス・ゼロ (集英社文庫)

  • 作者: 広瀬 正
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/07
  • メディア: 文庫



 昭和20年に浜田俊夫少年は東京空襲に遭い、隣家の伊沢邸は爆弾でやられました。
 「18年後の今日、ここに来てほしい」伊沢は俊夫にそう言い残して絶命しました。

 18年後、32歳の俊夫が旧伊沢邸を訪れると、そこに不思議な球体がありました。
 そして突然、18年間行方不明だった教授の娘の啓子が、当時の姿で現れたのです。

 この球体は、もちろんタイムマシン。俊夫はすぐに確信しました。
 二人はこのタイムマシンを使って、昭和9年に戻ろうとしますが・・・

 先が気になって気になって、ぐいぐい読み進みました。
 先へ行けば行くほど、時間を超えて様々な事件が絡まり合い、頭が混乱しました。

 しかし、最後は驚きの真相によって、すべてがすっきりと解決されます。
 それにしても、ここで扱うタイムパラドックスは、あまりにも不可思議です。

 啓子の母は、〇〇で・・・啓子の娘は、〇〇で・・・(!)
 この小説の熱狂的なファンがいるというのも、よく分かります。

 ところで、私が広瀬正の「タイムマシンのつくり方」を読んだのは1996年でした。
 タイムトラベルものばかりの、ショートショート集で、とても面白かったです。

 次に代表作「マイナス・ゼロ」を読もうと思ったら、もう店頭から消えていました。
 その後、2008年に復刊されるまで、私はこの本と出合えなかったのでした。

 だから私は、「タイムマシンのつくり方」は旧版で、本書は新版で持っています。
 現在は、広瀬正小説全集(全6巻)が、文庫本で手に入ります。嬉しいです。


タイムマシンのつくり方 (集英社文庫)

タイムマシンのつくり方 (集英社文庫)

  • 作者: 広瀬 正
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 2008/12/16
  • メディア: 文庫



 タイムトラベルもので、多くのファンを持つのが、ハイラインの「夏への扉」です。
 「夏への扉」→ http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-06-01

 さいごに。(ラスコーとコラボ)

 人気ドラマ「逃げ恥」第10回が、国立科学博物館「ラスコー展」とコラボしました。
 来週末に家族3人で行く予定ですが、とても混みそうです。やれやれ。

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コメント 2

花崎

広瀬正の作品は全部好きですが、特に「エロス」が印象的です。作品中の少女歌手のモデルとされる淡谷のり子(故人)が懐かしい。ハインラインは1961年頃ジュブナイル小説「赤い惑星の少年」を読んだ記憶があります。

by 花崎 (2016-12-18 05:36) 

ike-pyon

花崎さん、コメントをありがとうございます。
私はどちらも読んでいませんが、「エロス」は面白そうですね。少し気になります。
by ike-pyon (2016-12-18 12:44) 

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