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史記・列伝2 [古代文学]

 「史記・列伝」 司馬遷著 小竹文夫・小竹武夫訳 (ちくま学芸文庫)


 列伝は、国に仕えて時代を動かした人物の一代記を、年代順にまとめたものです。
 ちくま学芸文庫から4分冊で出ています。1971年の訳です。


史記〈7〉―列伝〈3〉 (ちくま学芸文庫)

史記〈7〉―列伝〈3〉 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 司馬 遷
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1995/07
  • メディア: 文庫



史記〈8〉―列伝〈4〉 (ちくま学芸文庫)

史記〈8〉―列伝〈4〉 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 司馬 遷
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1995/08
  • メディア: 文庫



 列伝は第七十巻まであります。ちくま学芸文庫版では4分冊になっています。
 3冊目、4冊目と進むうちに、登場人物が多すぎて、頭が混乱してきます。

 3冊目は、第四十巻から第五十七巻までで、呉楚七国の乱が中心となります。
 乱を起こした呉王濞(ひ)、対処した袁盎(えんおう)と鼂錯(ちょうそ)・・・

 この乱に絡んで、多くの個性的な武将や政治家が登場します。
 そのほとんどが、一時はもてはやされますが、やがて滅んでいきます。

 どの人物も、賢明さの裏には愚かさがあり、勇敢さの裏には臆病さがあります。
 そして、成功のあとには失敗があり、幸運のあとには不幸が待ち構えています。

 時代が変わっても、最後まで変わらず我が身を守り通すことは、とても困難です。
 うまくいっている時こそ、気を付けなければいけない。これは普遍的な真理か。

 その他、匈奴と戦った「李将軍列伝」と、続く「匈奴列伝」が興味深かったです。
 特に、「匈奴列伝」の中の冒頓(ぼくとつ)のエピソードが面白かったです。

 冒頓は部下たちに、自分と同じものを射るように命じ、自分の良馬を射ました。
 躊躇して射なかった者たちがいましたが、その者たちを容赦なく斬りました。

 次に冒頓は、なんと自分の愛妻を射て、射なかった部下たちを斬りました。
 そして、そのあと冒頓が射たものは・・・すごいというか、ひどいというか・・・

 列伝の4冊目に入ると、いろんな人物が登場しすぎて、もうわけが分かりません。
 特に第六十二巻以降は、一つの列伝の中に、何人もの人物が入り混じっています。

 その中でもひときわ目を引いたのは、カメの話です。第六十八巻「亀策列伝」。
 古代に、カメが神の使いとして、いかに尊ばれていたのかが分かります。

 ところで、列伝をいくら読んでも、張良や陳平等の一部の功臣が出てきません。
 そこで調べてみて、初めて知ったのですが、彼らは「世家」に入っているのです。

 「世家(せいか)」とは何かというと、それは、諸侯に関する伝記だと言います。
 ということは、「列伝」より上ではないか。(ああ、恥ずかしい)

 史記といったら紀伝体。紀伝体といったら本紀(帝)と列伝(家臣)。
 だから私は、本紀と列伝以外は、ただのおまけだと、思い込んでいました。

 私は、「本紀と列伝を読めば史記はOK」と思っていました。
 しかし、「世家」について知った今、それを読まないわけにはいきません。

 ちくま学芸文庫の第3巻と第4巻が、世家にあてられています。
 なお、ほかに「書」と「表」があり、合わせて第2巻に入っています。


史記〈3〉―世家〈上〉 (ちくま学芸文庫)

史記〈3〉―世家〈上〉 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 司馬 遷
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1995/09
  • メディア: 文庫



史記〈4〉―世家〈下〉 (ちくま学芸文庫)

史記〈4〉―世家〈下〉 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 司馬 遷
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1995/10
  • メディア: 文庫



 「世家」の登場は想定外でした。(ホントはただの知識不足)
 ほかにも、岩波文庫から出ている「春秋左氏伝」を読んでおきたいです。


春秋左氏伝〈上〉 (岩波文庫)

春秋左氏伝〈上〉 (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1988/11/16
  • メディア: 文庫



春秋左氏伝〈中〉 (岩波文庫)

春秋左氏伝〈中〉 (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1989/02/16
  • メディア: 文庫



春秋左氏伝〈下〉 (岩波文庫)

春秋左氏伝〈下〉 (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1989/05/16
  • メディア: 文庫



 さいごに。(「保育園落ちた日本死ね」確かにいっとき流行はしたが)

 あのような汚い言葉を、政治に持ち込んだのは、いかがなものだろうか。
 民〇党は、国会の品位を損なうと同時に、自らをも貶めたのではないか。

 しかし、それを選んで表彰する人がいる! 喜んで賞を受ける人もいる!
 選ぶなら「汚言大賞」でしょう。 (万智さんだけは反対したと信じたい)

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