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プルタルコス英雄伝1 [古代文学]

 「プルタルコス英雄伝(上)」 プルタルコス著 村川堅太郎編 (ちくま学芸文庫)


 古代ギリシアとローマの英雄たちの人生を、2人ずつ対比しながら描いた伝記です。
 「対比列伝」と言われています。著者は、古代ローマ帝国のギリシア人です。

 ちくま学芸文庫で全3巻です。1966年に出た、全体の半分ほどの抄訳です。
 対比の形態にこだわらず、前半にギリシア人、後半にローマ人という編集です。


プルタルコス英雄伝〈上〉 (ちくま学芸文庫)

プルタルコス英雄伝〈上〉 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: プルタルコス
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1996/08
  • メディア: 文庫



 全訳は、岩波文庫から全12巻で出ていましたが、現在は絶版になっています。
 阿刀田高の「ローマとギリシャの英雄たち」も、絶版になってしまいました。

 「ローマとギリシャの英雄たち」
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2013-10-30


プルターク英雄伝(全12冊セット) (岩波文庫)

プルターク英雄伝(全12冊セット) (岩波文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2004/03
  • メディア: 文庫



 上巻で扱われているのは、テセウス、リュクルゴス、ソロン、テミストクレス、
 アリステイデス、ペリクレス、アルキビアデス、デモステネスの8人です。

 テミストクレスの章とアリステイデスの章は、とても面白かったです。
 二人の対立と協力、サラミスの海戦、プラタイアの戦い、それぞれの末路・・・

 ペリクレスの章は、アテナイの転換点を如実に示していて興味深いです。
 アテナイの全盛期突入、パルテノン神殿の再建、ペロポネソス戦争の勃発・・・

 しかし、なんといっても注目は、マイブームの「アルキビアデス」です。
 「英雄伝」での扱いも大きく、他が50ページ前後なのに、彼の章は80ページ近い。

 アルキビアデスの人生をたどって改めて思いました。彼は、究極の人たらしです。
 ソクラテスを射止め、スパルタ王妃を寝取り、ペルシア人たちを魅了し・・・

 彼は人生の要所要所で、天性の才能を存分に発揮し、人生を切り開きました。
 しかし私には、その才能の使い方が、多くの場合間違っていたように思います。

 美貌は快楽のために利用し、弁舌は相手を言いくるめるために利用しています。
 もっと純粋な心で、もっと大きな目的のために、その才能を使ってほしかった!

 とはいえ、模範的なアルキビアデスなんて見たくない、という気もします。
 彼の場合、「ちょいワル」なところが魅力になっているのかもしれません。 

 ちくま文庫版「プルタルコス英雄伝」では、ニキアス伝は省かれています。
 模範的な人物でしたが、人生の面白さではアルキビアデスに遥かに及びません。

 ところで、コミック「プルターク英雄伝」全3巻を並行して読んでいます。
 登場人物はわずか11人。しかもそれぞれの伝記は、大幅に省略されています。

 しかし、情報量が絞られているからこそ、分かりやすくて印象に残ります。
 また、イラストの力は大きいと思います。当時の雰囲気がよく伝わってきます。


プルターク英雄伝(1) (希望コミックス) (Kibo comics)

プルターク英雄伝(1) (希望コミックス) (Kibo comics)

  • 作者: 佐藤ヒロシ
  • 出版社/メーカー: 潮出版社
  • 発売日: 2014/06/20
  • メディア: コミック



 さいごに。(台風の日に)

 台風の接近で大雨の朝、娘に「車で送るよ」と言うと「別にいい」との返事。
 以前は学校まで送ると、とても喜んだのですが、最近はそうでもありません。

 というのも、友達に「甘やかされている」と思われたくないからのようです。
 とはいえ、この日は近所の友達の大部分が送迎だったので、車で送りました。

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