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メディア [古代文学]

 「ギリシア悲劇Ⅲ エウリピデス上」(ちくま文庫)


 「メディア」は、イアソンに裏切られたメディアの復讐を描いています。
 紀元前431年、作者に脂が乗ってきた時期に上演された悲劇です。

 ちくま文庫「ギリシア悲劇Ⅲ」には、全10編が収録されています。
 訳は1965年で古いですが、最初に簡単な解説があり読みやすいです。


ギリシア悲劇〈3〉エウリピデス〈上〉 (ちくま文庫)

ギリシア悲劇〈3〉エウリピデス〈上〉 (ちくま文庫)

  • 作者: エウリピデス
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1986/03
  • メディア: 文庫



ギリシア悲劇〈4〉/エウリピデス〈下〉 (ちくま文庫)

ギリシア悲劇〈4〉/エウリピデス〈下〉 (ちくま文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1986/05
  • メディア: 文庫



 イアソンは、金羊毛を探すためアルゴー船遠征を起こした英雄です。
 そしてメディアは、イアソンの遠征を成功に導いた魔女的な存在です。

 特にメディアの個性は強烈で、その行動は一途ですさまじい。
 逃亡時間を稼ぐために、幼い弟を殺して遺骸を海にばらまいたりしました。

 逃亡と数々の苦難の果てに、二人はコリントスで暮らしていました。
 しかし、イアソンはメディアを裏切り、メディアは怒り心頭に達し・・・

 と、ここから悲劇は始まります。
 メディアの復讐もまた一途ですさまじく、結末は想像を絶します。

 女の恐ろしさを、いやというほど思い知らされる作品でした。
 メディアは、ギリシア神話の中で、もっとも印象的な人物のひとりです。

 「ヒッポリュトス」もまた、女の恐ろしさを思い知らされる作品です。
 紀元前428年にアテナイで上演されて、第1等を獲得したといいます。

 テセウスの妻パイドラは、義理の息子ヒッポリュトスに恋焦がれました。
 しかし、ヒッポリュトスに受け入れられず、死を選びましたが・・・

 メディアと違って、パイドラの行動には弱さゆえの恐ろしさがあります。
 その行動は自らを守るためのもの。利己的で陰険です。

 この作品は、17世紀のフランス詩人ラシーヌに影響を与えました。
 ラシーヌの「フェードル」(=パイドラ)もまた名作です。

 「アンドロマケ」もまた、ラシーヌに影響を与えた作品です。
 トロイアの英雄ヘクトルの妻アンドロマケの、その後の物語です。

 トロイア陥落後、アンドロマケは、アキレウスの息子ネオプトレモスに
 引き取られ、その寵愛を受けたため、正妻ヘルミオネに恨まれました。

 アンドロマケは、ヘルミオネらによって命を狙われ・・・
 一方ネオプトレモスは、オレステスによって命を狙われ・・・

 個人的に、オレステスが卑怯な刺客として登場したのが意外でした。
 ラシーヌの「アンドロマック」の方が、格段に優れていると思います。

 ラシーヌの「アンドロマック」「フェードル」
 → http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2010-02-23

 さいごに。(恐ろしやママ友情報)

 忙しい仕事を早く切り上げて、帰りにこっそりカフェに寄ったりすると・・・
 翌日には、それが妻にばれていたりします。

 「昨日、おたくのご主人、〇〇カフェで見たよ」みたいな情報が、ママ友の間
 で流れたようなのです。やれやれ、うっかり近所のカフェには入れません。

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