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アルジャーノンに花束を [20世紀アメリカ文学]

 「アルジャーノンに花束を」 キイス作 小尾芙佐訳 (ダニエル・キイス文庫)


 知的障害を持つ青年が、手術によって天才になった後の、苦悩を描いた物語です。
 何度か映画化された名作です。昨年TVドラマにアレンジされ話題になりました。

 1999年にハヤカワ文庫から出ました。単行本は1989年に出ていました。
 訳は分かりやすくて、活字も読みやすいです。


アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)

アルジャーノンに花束を〔新版〕(ハヤカワ文庫NV)

  • 作者: ダニエル・キイス
  • 出版社/メーカー: 早川書房
  • 発売日: 2015/03/13
  • メディア: 文庫



 主人公は、32歳のパン屋の店員、チャーリイ・ゴードンです。
 彼は幼児の知能しか持たないため、頭が良くなりたいと願っていました。

 ある日、知能が高くなる脳手術を受けたらどうかという勧めがありました。
 ネズミのアルジャーノンは、既に手術を受け、高い能力を発揮していました。

 手術は成功し、チャーリイは高い知能を持ち、天才的な能力を発揮しました。
 ところが、同時に彼は、様々な問題を抱えるようになり・・・

 これはただのSF小説ではなく、なかなか重たいテーマを含んでいます。
 知能が高くなることが、本当に幸せなのでしょうか?

 以前の彼は、人にからかわれても、自分のことが好きなんだと思いました。
 今では、いかに自分が馬鹿にされていたのかが分かり、怒りを覚えます。

 あるとき、彼は言われました。「でもあなたは以前もっていたものを失って
 しまった。あなたは笑顔をもっていた・・・」(P467)と。

 また、心の奥底に眠っていた記憶も、しだいに呼び戻されます。
 自分はなぜ一人なのか? 家族はどこに行ったのか?

 読みながら、チャーリイの過去が少しずつ分かっていきます。
 ミステリーっぽい展開で、物語にぐいぐい引き込まれます。

 やがて、ネズミのアルジャーノンに変化が訪れ・・・
 そして、研究の盲点を自身で明らかにし・・・

 最後は、涙無しには読めません。
 この作品が、何度も映画化、ドラマ化、舞台化された理由がよく分かります。

 さて、作者ダニエル・キイスは、この作品ののちも様々な名作を書きました。
 早川書房には、「ダニエル・キイス文庫」という、個人シリーズまであります。

 さいごに。(1週間ぶり)

 娘は1週間ぶりに学校へ行きました。
 インフルエンザは終息に向かっていて、今日の欠席は1人だけだったそうです。

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