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日本永代蔵 [日本の古典文学]

 「日本永代蔵」 井原西鶴 (角川ソフィア文庫)


 日本各地に実在した金持ちの、成功と失敗を描いた全30編の短篇集です。
 浮世草子の町人物の代表作で、江戸時代の経済小説として有名です。

 角川ソフィア文庫から出ています。原文も解説も挿し絵も入っています。
 しかし500ページ以上あって約1200円。私が読みたいのは訳だけなのに。


新版 日本永代蔵 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

新版 日本永代蔵 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 井原 西鶴
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2009/03/25
  • メディア: 文庫



 以前は、小学館ライブラリーから、西鶴の口語訳の選集が出ていました。


日本永代蔵―現代語訳・西鶴 (小学館ライブラリー)

日本永代蔵―現代語訳・西鶴 (小学館ライブラリー)

  • 作者: 井原 西鶴
  • 出版社/メーカー: 小学館
  • 発売日: 1992/03
  • メディア: 新書



 この作品で最も有名なのは、倹約家の「藤市」でしょうか。
 藤市のもとに、長者になる方法を教えてもらおうと、三人の客が来ました。

 夜、そろそろ夜食が出るのではないかと、期待していた三人でしたが、
 「夜食でも出る時分だが、それを出さないのが長者になる心がけだ。」

 この話は、落語か何かで聞きました。有名な話だろうと思います。
 しかし、このほかにも、印象に残った話はたくさんあります。

 たとえば、松屋の後家。
 莫大な借金を引き継いだ後家は、いかにして窮境を打開したか?

 たとえば、鯨捕り名人の天狗源内。
 酔いつぶれて神社への参詣が遅れた源内に、どんなことが起こったか?

 たとえば、呉服屋忠助。
 やけくそで無間(むげん)の鐘を撞いた忠助は、その後どうなったか?

 しかし、なんといっても傑作は、染物屋の桔梗屋夫婦。
 貧乏神を祭った夫婦に、いったいどんなご利益があったか?

 当時の町人たちの商売にかける意気込みが、生き生きと伝わってきます。
 江戸や大坂の町のにぎわいが、感じられて楽しいです。

 さいごに。(転勤なし)

 今の職場に9年いますが、今シーズンも転勤がありませんでした。
 ほっとしたような、ひょうし抜けしたような、複雑な気分です。

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