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雨月物語 [日本の古典文学]

 「改訂 雨月物語」 上田秋成 (角川ソフィア文庫)


 「菊花の約」「浅茅が宿」など、怪異小説の名作9編を集めたものです。
 1776年に、読み本として刊行されました。江戸文学の代表作です。

 角川ソフィア文庫、ちくま学芸文庫、河出文庫などから出ています。
 角川ソフィア文庫の訳は昭和34年のものです。挿絵が入っていて嬉しい。


改訂版 雨月物語―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

改訂版 雨月物語―現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 上田 秋成
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2006/07
  • メディア: 文庫



 西行が崇徳院の御陵に参拝して、そこで出会ったのは・・・「白峰」。
 七年ぶりにの懐かしい我が家で、男を待っていたのは・・・「浅茅が宿」。

 美青年が、雨宿りの時に会った美しい女は・・・「蛇性の淫」。
 その里で恐れられている、山寺の住職は・・・「青頭巾」。

 怖いだけではありません。どの話も、悲しいて美しいです。
 しかし、なんといってもベストは、「菊花の約」でしょう。

 軟禁された男が、遠く離れた義弟と再会するためにとった手段は!
 命がけで果たされた約束! これこそ、男の美学です。

 私がこの話を知ったのは、小泉八雲の「怪談」だったと思います。
 当時、私はまだ小学生でしたが、強烈な印象を受けました。

 さて、「雨月物語」は、ちくま学芸文庫でも読むことができます。
 「注釈・日本の古典」シリーズで、注釈や解説が充実しています。

雨月物語 (ちくま学芸文庫)

雨月物語 (ちくま学芸文庫)

  • 作者: 上田 秋成
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1997/10
  • メディア: 文庫



 河出文庫版は、女流作家円地文子による訳で、とても分かりやすいです。
 春雨物語の一部も収録されています。ただし、原文が無いのは寂しい。

現代語訳 雨月物語・春雨物語 (河出文庫)

現代語訳 雨月物語・春雨物語 (河出文庫)

  • 作者: 上田 秋成
  • 出版社/メーカー: 河出書房新社
  • 発売日: 2008/07/04
  • メディア: 文庫



 ちくま文庫からは、作家石川淳による名訳も出ていました。
 現在は品切れ。品切れでなかったら、これがイチオシでした。

新釈雨月物語;新釈春雨物語 (ちくま文庫)

新釈雨月物語;新釈春雨物語 (ちくま文庫)

  • 作者: 石川 淳
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 1991/06
  • メディア: 文庫



 さいごに。(溶連菌2)

 私も調子が悪くなり、病院で検査したら、溶連菌の反応が出ました。
 具合は良くなりましたが、抗生物質は10日間飲まなければなりません。

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