So-net無料ブログ作成

おくのほそ道 [日本の古典文学]

 「おくのほそ道」 松尾芭蕉 (角川ソフィア文庫)

 元禄時代の代表的な俳人松尾芭蕉が、晩年に東北と北陸を巡った時の紀行文です。
 芭蕉の死後、1702年に刊行されました。

 多くの出版社から出ていますが、オススメは角川ビギナーズ・クラシック版です。
 訳は分かりやすくて、解説の量は適度です。図版が多くて、理解しやすいです。


おくのほそ道(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

おくのほそ道(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 文庫



 死の5年前のこと。松尾芭蕉は、決死の覚悟で旅に出ました。
 行き先は東北と北陸。約2400キロを150日ほどかけて踏破します・・・

 「月日は百代の過客にして、行きかふ年もまた旅人なり」。
 この有名な冒頭を読むと、「道祖神の招きにあひて」旅に出たくなります。

 私はかつてこの本を持って、愛車ユーノスロードスターで東北を旅しました。
 白川の関、もじずり石、末の松山、松島、平泉、立石寺、出羽三山・・・

 しかし、最も印象に残っているのは、「奥の細道」でいう「笠島」です。
 芭蕉は雨のために、「実方のかたみのススキ」を通り過ぎてしまいました。

 「かたみのススキ」は、今でも残っています。道には標識が出ていました。
 なんでもないただのススキですが、それゆえにしみじみと心に染み入りました。

 私の旅は1週間ほどでしたが、独身時代最後の、忘れられない思い出です。
 結婚後は、そんな勝手は許されず、ユーノスは妻には不評で、乗り換えました。

 さて、このビギナーズ・クラシック版は、 訳・原文・解説の順に登場します。
 訳と原文は総ルビなので、とても読みやすいです。

 ただし、訳の文はとても散文的です。それもやむをえないと思います。
 原文は含蓄がありすぎるため、どうしても説明的になってしまうのでしょう。

 訳のあと原文が続きます。文章は原文で味わえ、ということでしょうか。
 割り切った処置です。いさぎよい方針だと思いました。


おくのほそ道(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

おくのほそ道(全) (角川ソフィア文庫―ビギナーズ・クラシックス)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2001/07
  • メディア: 文庫



 ついでながら、遊女が出てくる段もいいです。「萩と月」の段です。
 なんでもない話のようですが、ちょっと泣けます。

 さて、同じ角川ソフィア文庫の「新版おくのほそ道」は、マニア向けの本です。
 文はもちろん句についても詳しい解説があり、しかも曽良の随行日記付きです。


おくのほそ道―現代語訳/曽良随行日記付き (角川ソフィア文庫)

おくのほそ道―現代語訳/曽良随行日記付き (角川ソフィア文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 角川書店
  • 発売日: 2003/03
  • メディア: 文庫



 角川ソフィア文庫には「芭蕉全句集」「芭蕉のこころをよむ」もあります。
 いずれも、芭蕉ファンにはたまらない 本だと思います。


芭蕉全句集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

芭蕉全句集 現代語訳付き (角川ソフィア文庫)

  • 作者: 松尾 芭蕉
  • 出版社/メーカー: 角川学芸出版
  • 発売日: 2010/11/25
  • メディア: 文庫



芭蕉のこころをよむ 「おくのほそ道」入門 (ソフィア(学芸))

芭蕉のこころをよむ 「おくのほそ道」入門 (ソフィア(学芸))

  • 作者: 尾形 仂
  • 出版社/メーカー: KADOKAWA/角川学芸出版
  • 発売日: 2014/10/25
  • メディア: 文庫



 ところで、芭蕉の死は1693年。前年1692年に、井原西鶴が亡くなっています。
 二人は同時代人です。西鶴の「好色一代男」は、1682年に出ています。


好色一代男 (中公文庫)

好色一代男 (中公文庫)

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2008/02/25
  • メディア: 文庫



 また、「おくのほそ道」の刊行は、芭蕉の死後の1702年です。
 翌1703年には、「曾根崎心中」が刊行されて、近松の全盛期に入ります。
 「曾根崎心中」→http://ike-pyon.blog.so-net.ne.jp/2015-01-13

 さいごに。(がんばれ班長さん)

 娘は、班長をやっているのだそうです。班をまとめられるのでしょうか。
 班は、うちの娘以外は全員男子。クラス一のいたずらっ子もいるそうです。

nice!(2)  コメント(0) 
共通テーマ:

nice! 2

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。