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高慢と偏見 [19世紀イギリス文学]

 「高慢と偏見」 オースティン作 中野康司訳 (ちくま文庫)


 ダーシーとエリザベスとのロマンス。それだけで通じる人も多いでしょう。
 19世紀初頭に出た、女流作家オースティンの傑作です。

 現在、いくつかの文庫で読むことができます。
 悩んだ末、私が購入したのは、ちくま文庫版です。
 上と下の二冊で約2000円。安さの美徳に欠けるのが、少し残念。


高慢と偏見 上   ちくま文庫 お 42-1

高慢と偏見 上 ちくま文庫 お 42-1

  • 作者: ジェイン オースティン
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 文庫



高慢と偏見 下   ちくま文庫 お 42-2

高慢と偏見 下 ちくま文庫 お 42-2

  • 作者: ジェイン オースティン
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2003/08
  • メディア: 文庫



 ダーシーは、地位や財産に恵まれた大地主で、「高慢」な面があります。
 エリザベスは、得意な人間観察によって、かえって「偏見」を持ちます。
 この二人の「高慢」と「偏見」がぶつかって、火花を散らしあいますが…

 この小説の魅力は、なんといっても、溌剌としたエリザベスです。
 明るく生命力にあふれ、頭の回転が速く、言いたいことははっきり言う。
 ダーシーに対しても、「嫌い」とはっきり言ってしまいます。

 その後、ダーシーに対する見方が、少しずつ変わっていく様子が、うまい。
 ちょっとした動作や心理が、細やかに描かれています。
 男の観察力では、絶対にこんなふうには書けません。

 それから、二人を彩る人物たちが面白い。
 母はどたばたして笑わせ、父は皮肉の利いた言葉で笑わせてくれます。
 でも、傑作は牧師のコリンズ。彼は、存在自体がギャグです。

 読み終わってからも、この後、彼らがどうなるのかと、とても気になります。
 だから「続・高慢と偏見」が書かれたのでしょう。作者は別人ですが。
 (私は、読んでいません)


続 高慢と偏見 (ちくま文庫)

続 高慢と偏見 (ちくま文庫)

  • 作者: エマ テナント
  • 出版社/メーカー: 筑摩書房
  • 発売日: 2006/05
  • メディア: 文庫



 さて、オースティンは6編の小説を残しましたが、いずれも評価が高いです。
 そしていずれも、話題は、結婚と財産のことばかり。
 「高慢と偏見・上」には、作者の考え方が分かる文章があります。

 「教育はあっても財産のない若い女性にとって、
  結婚は、人並みに生きるための唯一の生活手段であり、
  かりに幸福になれないとしても、飢えだけは免れる…」(P215)

 ところが、オースティン自身は、生涯独身を通しました。
 一説によると、三度プロポーズされて、三度断ったとも言いますが…

 余談ですが、最近「高慢と偏見とゾンビ」という、パロディ本も出ました。
 もちろん、作者は別人です。(私は、読んでいません)
 様々な書評に取り上げられ、なんと映画化まで決定しています。


高慢と偏見とゾンビ(二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

高慢と偏見とゾンビ(二見文庫 ザ・ミステリ・コレクション)

  • 作者: ジェイン・オースティン
  • 出版社/メーカー: 二見書房
  • 発売日: 2010/01/20
  • メディア: 文庫



 さいごに。

 うちの娘は最近「ちびまるこちゃん」を見て、「ヒデキ」を覚えました。
 でも、4歳の娘は「ヒデキ」と言えず、「ひじき」と言うので笑えます。
 ちなみにうちの食卓には、ひじきがよく出ます。

 ついでながら、最近のマイ・ブームは、「へえ、ちょーなんだ」です。
 もちろん、本人は、「へえ、そうなんだ」と言っているつもりなのです。
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